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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
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2018-03-04スリー・ビルボード

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話題作であるにもかかわらず,新潟市のユナイテッドシネマでは,1日に1回しか上映していないから,慌てて観に行った。このままでは上映終了になってしまう。アカデミー賞作品賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」は1日に5〜6回やっているのに。

変な巡り合わせで,たまたま犯罪もの映画を連続で3本観ている。その中でこの映画は扱っている題材は過激だし,暴力シーンもあるし,放火シーンもあるし,バイオレンスなのに,BGMがとっても落ち着いているし,観ていてだんだん優しい気分になるという不思議な映画だった。

この映画は娘をレイプ,焼かれて殺された母が,捜査が進まず犯人の手がかりも得られない警察署に業を煮やし,ほとんど人が通らない道にある3枚の看板に警察署長に対して「いつ解決してくれるの?」という問いかけを自費で広告を出すという話から始まる。

アカデミー賞作品賞にノミネートされたが,賞を逃した。しかし,主演女優賞を取ることができた。穏やかに警察署の捜査が進まないことを告発していたと思ったら,かなりの過激な母親というのがだんだん見えてくるのが面白い。平気な顔で過激なことをする。

余命幾ばくもない警察署長,すぐに切れてしまうその部下,看板を管理している広告代理店長,主人公とその息子,元夫。それぞれがそれなりに悪くて,それなりに思い遣っている。それぞれの行動にはそれぞれの理由がある。そんなことが描かれている映画だった。

以下,ネタバレ

切れやすい部下が広告代理店長に暴行し,それを観ていた次期警察署長はクビにする。部下は主人公に放火された警察署内で大きな火傷をする。

いろいろあって主人公と部下が一緒に犯人らしき人のところに自動車で向かい,その中で話す。

「実は放火したのは私。」

「お前以外に放火する人はいないだろ。」

ここにもう「赦し」がある。この映画のテーマは「赦し」だろう。みんながそれなりに悪くて,互いに少しずつ赦す。

こうなると結末はどうなるのか?となるが,この結末がいいんだな。この結末じゃなきゃだめだと思う。

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