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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2018-03-31年度末

[]年度末 年度末 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 年度末 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 年度末 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

年度末がとても苦手だ。1年で最も日常でなくなる時期だからだ。

私は変化を避けるために,家を買い,引っ越しをしなくてもいいようにし,もう転勤を避けるために転職したようなものなのだ。それほど非日常的な時期が苦手だ。

旅を住みかとしていた松尾芭蕉になんかなれなさそうだ。

いつも見ているテレビ番組が無くなる。年4回の番組改編期も嫌いだが,年度末が最も変わる。「さんまの向上委員会」が今日は無い……。

長年見ていた番組は最終回を迎え,最終回を迎えなくても担当者が変わる。

ラジオ番組はあんまり変わらないから安心できるのだが,私が聞いている番組で年度末だけお休みになる番組がたまにある。それが苦手だ。ルーティーンが乱れてしまう。そんな中で,山下達郎さんの番組と,伊集院光さんの番組は,聴取率週間でもほぼ変化無しで番組を作るから,安心して聞いていられる。

日本の年度と関係無しにやっているJリーグは,今の時期,日常を保てる数少ない楽しみだ。

年度末(年始も)花粉が飛んで,体調が崩れる。薬を飲むほどではないのだが,鼻水が出て,くしゃみが出て,眠くなってやる気が無くなる。だから苦手だ。

そして最も苦手なのは周りの人が去って行くこと。学校に勤める限り,これは避けては通れないことだし,これがあるから学校が活性化するのだが,それでも取り残された感じがする。これが苦手だ。

などと言っても,2年前は自分が去って行く立場だったが,そんなことはすっかり無かったように,やっぱり去られるのは苦手だ。去って行ったみんなは,新たな土地でワクワクしながら生きているんだろうなと,ぽつんと思ってしまう。

なんていう年度末も今日で終わりでせいせいしている。明日からは新年度で,新たな出会いが楽しみだ。新たな番組も楽しみだ。赤江珠緒さんが戻ってくる。ライムスター宇多丸さんの帯番組も楽しみだし,「メジャーセカンド」もワクワクする。

花粉は飛び続けているけれど。

2018-03-29「けど」

[]「けど」 「けど」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「けど」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 「けど」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

テレビドラマを見ていて,戦前戦後が舞台であるにもかかわらず,「けど」という接続詞の多用に驚く。

「けれど」という語がつづまった語のような気がするが,最近から使われたものと思う。ドラマでの使用で気になったのは最近からだ。周りの若い人たちはよく使っている。

少なくとも,私は使っていないということは,私の語彙が定まる時期には社会では多用されていないという推測の元,このドラマの舞台の戦前戦後期にはほぼ使われていないんじゃないかな?

けど,NHKのドラマで,歴史考証はしっかりしているはずだから,使っていたのかなぁ?

2018-03-27リメンバー・ミー

[]リメンバー・ミー リメンバー・ミー - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - リメンバー・ミー - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 リメンバー・ミー - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

上越に宿題終了合宿をしにきた次男と観に行った。

「人間は2回死ぬ。1度目は肉体の死,2度目は現世に生きている人から忘れられてしまったときだ。」というのは,ずいぶん昔に丸山浩路さんの話で聞いた気がする。

その考えをストーリー化したものだった。舞台はメキシコで,メキシコの「死者の日」というのは日本でいえばお盆のようなものだった。「死者の日」はみんなが死人の姿になって死者を迎えるというお祭りなんだけれど,「007 スペクター」のオープニングで初めて見て,不気味な祭だなと思っていたが,そういうわけでもなかったのか。

日本では当たり前に根付いている文化だが,どうやらキリスト教圏では,死者は死者で,お墓は建てるが,日本のように魂が帰ってくるという考えはないようだ。だから,このメキシコの文化を描いた映画が,アメリカで受けるかどうか不確定だったのだが,大ヒットをしたというのだ。今まではハリウッドの常識で映画を作って,金を出すかどうかを決めていたが,そんなのはあてにならなくなったとわかったと,町山智浩は伝えていた。

自分の夢か,家族かという二者択一で,日本も含めて,最近は「自分の夢を追うのが格好いい」という雰囲気があったが,なんとなくそうでなくなってきているということを現している。NHK朝ドラ「ひよっこ」でも,「家族を不幸にする人は,軽蔑します。」とみねこは言っていた。あれは40年前の言葉ではなく,現代に生きている言葉だ。

ラストシーンはベタ中のベタだが,だからこそ涙腺が崩壊してしまう。それを待っていたかのごとく泣けてしまった。

小学校低学年の子連れで観に来ている家族が多かったが,次男が「子どもたちは,あのないようわかるのかな?」と言っていたが,「今わからなくても,そのうちわかるんだよ。」と返答した。いや,もしかしたら同時上映の「アナと雪の女王/家族の思い出」目当てだったのかもしれない。あ,またピエール瀧がここに出ていた。

そうか。家族がテーマだったから,この2本が同時上映なのか。

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2018-03-25シェーン

[]シェーン 1953 シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

AmazonVideoPrime視聴

「シェーン」といえば,映画の古典中の古典である小さい頃,どんな映画化もわからないが,いろんなCMでパロディー化され,ラストシーンのフレーズは,うちら世代の人なら,誰でも知っていた。

誰でも知っていたが,どんなストーリーか全くわからないものだった。

町山智浩さんが,「これは銃規制推進映画だ」と言っていたのをつい最近聞いたので,見てみた。西部劇だから,銃アクションをドンパチするものかと思ったら,全くそんなことはない。主人公が銃を抜くのは,世話になった家族の子どもに銃の撃ち方を教えるときと,最後の決闘の時だけだ。西部劇にしては銃アクションはほぼない。

流れ者の主人公,かつて銃で人を殺したと思われるが,自分のことを「もう必要無い人間」と言っている。そして,超有名なラストシーンでは,自分はもうここにはいられないということで,その街から去って行く。しかも,手負いの主人公は,その後もしかしたら,死んだのかもしれない。まるで銃社会はもういらないといっているようだ。

今,アメリカでは高校生が中心となって,銃規制を進めるデモをおこなっている。全米ライフル協会の票を当てにしないと大統領になれないアメリカ社会が変わっていけば,「シェーン」の理念が実現されるのだと思う。

ということで,「シェーン」は,予想外の映画だった。

bunbun-hbunbun-h2018/03/29 20:48ちょい上のうちらの世代だから映画のストーリーもおぼろな記憶として残ってるんだろうなあと思いながら、懐かしく読みました(逆に私はCMの方は記憶にありません)。
映画は1、2回ほど「さよなら、さよなら」か「いやー映画って本当にいいもんですね」のどっちかのTV番組で観ました。(←これまた古い話)

F-KatagiriF-Katagiri2018/03/30 05:44そういえば,水曜とか,金曜ロードショーで何度も放映されていたかもしれません。それを見たことあったかな?記憶もおぼろげです。

2018-03-15鈴木先生

[]鈴木先生 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

AmazonPrimeVideoで視聴完了。2011年テレビ東京系のドラマで,当時,ちらっと見たような気もするが,ほとんど記憶はなかった。2013映画もあったが,観たような,観ていなかったような。

長谷川博己が担任の中学2年生のあるクラスが舞台だ。学園ものとなると,観ていて初めは「あるある。」と思えてくるが,ドラマが進んで行くとどんどん現実とかけ離れ,そこまではあり得ないだろうという設定(だいたいが安易な設定)となり,見るのをやめてしまうドラマが多い。

このドラマのリアルなところは,教師や生徒たちの「ぎりぎりのライン」がうまく描かれていたところ。「もうちょっとテンパると一線を越えてしまう。」という箇所がところどころにある。一線を越えてしまった人も描かれている。そんな学校にいる人たちの危うさの描き方がうまかったなぁ。

もちろん,「そこは安易に針が振れすぎでしょう。」という表現もあるけれど,最近めきっきり見せなくなった長谷川博己の「いっちゃっている感じ」の演技があるから,それにかき消されてしまう。

土屋太鳳演じる小川という生徒に長谷川博己が頼ってしまったり,小川も頼られる生徒を演じていることを打ち明けたり,性教育に対する教師や生徒の考え方の行き違いなど,学校社会では隠されている部分をあぶり出している感じがうまかった。

途中で転勤してきた体育の先生と小川の不思議な関係が言及されなかったのは心残り。

土屋太鳳が出演していたのは知っていたが,松岡茉優も出ていたのかと,発見できた。

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2018-03-09万年筆

[]万年筆 万年筆 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 万年筆 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 万年筆 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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約17年前に免税店で買ったモンブランの万年筆を持っている。ほぼ毎日ちょっとずつ使っていたのだが,先日急にインクが出なくなってきた。

サンデーソングブックへのハガキも,年賀状のちょとした挨拶も,この万年筆で書いている。万年筆が使えなくなるだけで,ハガキを書く気がなくなってしまう。インクジェット用ハガキとこの万年筆のインクの相性はバッチリなのだ。

自分で修理をしようと思い,1日水につけて詰まったインクを取り除こうとしたが,うまく行かない。

高田の文具店に行って,修理をお願いしようと話したら,見積もりだけで7,000円かかるという。そしてプラス修理代だそうだ。何でそんなにかかるの?本社工場に送るからかな?

新潟市に万年筆修理をやっている店がある。全国各地から万年筆が送られてくるというのだ。文具店というよりも,煙草屋である。そう広く店内にたくさん並べてあるのは万年筆よりもパイプの方が多い。

煙草の匂いは嫌いだが,パイプタバコの匂いはそれほどでもない。

万年筆を預けて,10日くらいで連絡が来た。ペン先のメンテナンスもしてくれて,修理代は5,400円だった。見積もり7,000円に比べたら,段違いだ。

普段当たり前のように便利に使っているものが不調になると,急に不便に感じてくる。それは文具でもMacでも自動車でも同じだ。

便利なんだか不便なんだかわからなくなるが,不調になるから普通の便利さを実感できる。良いことだ。本当は不調にならないのが一番いいんだけれど。

2018-03-04スリー・ビルボード

[]スリー・ビルボード 2017 スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

話題作であるにもかかわらず,新潟市のユナイテッドシネマでは,1日に1回しか上映していないから,慌てて観に行った。このままでは上映終了になってしまう。アカデミー賞作品賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」は1日に5〜6回やっているのに。

変な巡り合わせで,たまたま犯罪もの映画を連続で3本観ている。その中でこの映画は扱っている題材は過激だし,暴力シーンもあるし,放火シーンもあるし,バイオレンスなのに,BGMがとっても落ち着いているし,観ていてだんだん優しい気分になるという不思議な映画だった。

この映画は娘をレイプ,焼かれて殺された母が,捜査が進まず犯人の手がかりも得られない警察署に業を煮やし,ほとんど人が通らない道にある3枚の看板に警察署長に対して「いつ解決してくれるの?」という問いかけを自費で広告を出すという話から始まる。

アカデミー賞作品賞にノミネートされたが,賞を逃した。しかし,主演女優賞を取ることができた。穏やかに警察署の捜査が進まないことを告発していたと思ったら,かなりの過激な母親というのがだんだん見えてくるのが面白い。平気な顔で過激なことをする。

余命幾ばくもない警察署長,すぐに切れてしまうその部下,看板を管理している広告代理店長,主人公とその息子,元夫。それぞれがそれなりに悪くて,それなりに思い遣っている。それぞれの行動にはそれぞれの理由がある。そんなことが描かれている映画だった。

以下,ネタバレ

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2018-03-03働き方改革と「朝の読書」

[][]働き方改革と「朝の読書」 働き方改革と「朝の読書」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 働き方改革と「朝の読書」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 働き方改革と「朝の読書」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

教員の「働き方改革」が今になってようやく重要視されてきた。スクラップ&ビルドで,効果がないもの,比較的効果の薄いもの,効果が実感されないものをやめちゃった方がいいということだ。

たくさんの学校でやっているSHR前の朝テストをやめて,朝の読書を導入するだけでも,学級担任や,教科担任の負担と負担感は軽減されると思う。

朝テストなんてすると,児童・生徒はその時間(5〜10分程度?)真剣に取り組む(静かにしている)が,その静寂な時間とひき替えに,教科担任は,テストの作成,印刷,配布,採点,集計,返却,点数の評価への組み込みなどがある。学級担任はテストの受け取り,配布,監督(不正をしているかどうかの監視),回収,採点者への引き渡しなどがある。朝テストをやるだけで,これだけの仕事が生まれてくる。

しかも,朝テストの効果はというと,それほどあるとも思えない。児童・生徒にとっては毎朝テストがあり,テストの数分前にテスト範囲をただ詰め込み,紙に書いて,そして忘れる。短い時間で暗記したものは,短い時間で忘れる。これがかなりの児童・生徒の実態である。つまり,朝テストをする効果は,教師の労力に比べてかなり薄いという実感がある。私の接した生徒もそのように言っていた人が多かった。

「本来朝テストはそういうものではなく,計画的に勉強して,定着させるもので,直前に覚えて,テストを受けて,忘れるのは,本人の自覚の問題だ。」

と,「真面目な」(頭の堅い?)教師は言っているが,実際この件で「自覚」をもてる児童・生徒はいかばかりだろうか?一定数の自覚がある子どものための教育活動のような気がする。意地悪な言い方をすれば,自覚のある子どもには,朝テストも必要無いのではないか。朝テストを毎日実施して,どれほど全体の「学力向上」が望めるのだろうか。学校教育でよくある教師側の「指導した気になる」,「指導したというアリバイづくり」になっている。

しかし,朝の読書を導入すると教師の負担感は減る。朝の読書は「ただ読むだけ」だからだ。

朝の読書の時間には,学級担任を初めとする教師も一緒に本を読む。もちろん,教師は朝の読書の時間に,「ただ読むだけ」ではなく,子どもの観察もする。その観察が生徒指導にかなり活かされてくる。朝の読書の時間の生徒・児童観察の時間が必ず確保されるだけで,児童・生徒理解は進む。本を通した「繋がり」も生まれる。繋がりが生まれれば,生徒との会話,対話も生まれてくる。そうなれば,児童・生徒のちょっとした変化にも気付けて,初期対応は早くなる。

問題が起きたとき,後手後手にまわる対応もなくなり,結果的に勤務時間は短くなる。精神的負担も軽減される。

朝の読書を導入すると,遅刻者が減るという実感を持っている先生も多い。どうして減るのかというと,児童・生徒は本を読みたいから,遅れずに来るのだ。遅刻して教室に入るとき,子どもたちはみんなが読書をしている雰囲気を壊さないよう,気まずそうに,済まなそうに入ってくる。これも遅刻が減る原因だろう。

ということは,遅刻指導の時間も減るということになる。

今後は「働き方改革」という視点で朝の読書の有効性を語るのもいいかもしれない。