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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
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2018-02-26くうねるあそぶ

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思いつきのメモです。

学校で,主に次の3点の習得を学生さんたちに求めたいと思っている。

  1. 知識
  2. 能力
  3. 感覚

1.の「知識」は教師の知識伝達でできるかもしれない。

2.の「能力」は実技指導やアクティブ・ラーニングで習得できるかもしれない。

しかし,3.の「感覚」はどうやって伝達させることができるのか?「感覚」といっても,なかなか言語化できない。

例えば,いつ,どのように振る舞えば相手に失礼のないように接することができるのか。どうやってお願いすれば,相手に教えてもらう気にさせられるのか。問題が起こったときの核を察知し,見守るのか,即時対応するべきなのかという判断。教室内の子どもたちの信頼をどうすれば得られるのか。昨日とはまたはさっきの時間とは違った教室内の空気の変化を感じる力。

これらは「考えるな!感じろ!」(ベストキッド?)と言われるものであり,はっきり言えば「教えられないもの」だと思っている。「意味は自分で見つけろ!」(バケモノの子)というものだ。

「どうしてそうするのか,そうなるのかわからないんだけれど,そうしているもの」を「文化」という。「文化の伝承」は感覚的なものだ。私は畳の上をスリッパで歩くのにタブーを感じる。裸足ならいい。靴下でもOKだ。土足だったら,心がざわざわする嫌悪感を持つ。これが「文化」だ。誰に教わったものでもない。「肌感覚」だ。

先達や師匠から受け継ぐしかないものである。それはどうやって受け継ぐのか?

「くう・ねる・あそぶ」という糸井重里さんの作ったコピーがある。受け継ぐ方法はこれらを一緒にすること。つまり,「一緒に食べること」,「一緒に寝ること」,「一緒に遊ぶこと」だ。「寝食を共にする」ということだ。こうすることにより単なる情報伝達ではない何かが伝わっていく。師匠とそうしないでどうするの?

「くう・ねる・あそぶ」で,最も手軽にできるのはきっと「くう」だろう。昼飯の時間を一緒にする。時間にして約20分。ほぼ毎日その時間を一緒にするだけで,想像以上のことを伝承できるということをわかってほしい。そして,その伝承できたものは言語化するのが難しい。「意味は自分で見つけろ」だ。