Hatena::Groupmanabiai

Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
研究室ページ katagiri-lab

iPhone版はこちら

niagara@cocoa.ocn.ne.jp

教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
manabiainu
http://manabiai.jimdo.com

2018-01-17ソラリス

[]ソラリス スタニスワフ・レム著 ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

このブログに読後感想を書くときはいつも「分けがわからない」ものばかりだ。50歳直前あたりから,趣味の読書は自分の嗜好で本を選ぶだけではなく,ある情報を元に読むことにもしている。ある情報の1つはNHKの「100分de名著」だ。この「ソラリス」も先日までこの番組で紹介されていた。

録画しておいて,まだ観てはいないのだが,TBSラジオ伊集院光「深夜の馬鹿力」で本人が「100分de名著」の収録について話していて,興味を持ったのでテレビで見る前に読んでみようと思った。

しかし,とにかく難解だ。主人公の言動はすんなり入ってくるのだが,一旦ソラリス(惑星)の詳細な描写や,研究の記述になると,どんどん複雑になり,わからなくなる。

ソラリスは地球からずいぶんと離れた惑星なのだが,不思議な惑星で,どうやら海に意思があるようで,その海は訪れた人間にあり得ないものを創造し提示する。どのようなからくりで作るのか,どうして提示するのか,それを探るのが「ソラリス研究者」だ。

「あり得ない」というのは,例えば,主人公がかつて付き合っていて,死んでしまった恋人の女性だったりする。これは幻覚ではなく,実態があり,意思もあり,記憶もある。主人公が一番初めに会ったときは混乱し,宇宙船に閉じ込め,発射させ,ソラリス軌道を旋回させ,帰ってこられなくした。そうしたら次の朝,ひょっこり何事もないように現れる。

さて,この「ソラリス」のメタファーはなんなんだろう?ということになってくるのだが,「神かな?」と思いながら読んでいくと,作品中でそれを否定していく。じゃあ何?

映画化されている様なのだが,作者のレムは,その作品に対して「そんなこと表現していない」と批判している。映画化された作品は,単なる恋愛映画にしていたようだ。「ソラリス」という惑星や意志を持つ海をどのように映像化しているか,興味があったが,ちょっと観る気が失せてしまった。

最近新訳で文庫本が出て,そこには作者本人の解説が掲載されている(珍しい!)。それを読んでもわからない。

最近寝る前にアパートで読む本は,そんな本ばかりで,自分の読解力の無さを痛感する。

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)スタニスワフ・レム 岩郷重力

早川書房 2015-04-08
売り上げランキング : 6039


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

bunbun-hbunbun-h2018/01/17 21:53映画「惑星ソラリス」(監督:タルコフスキー)!・・・若い時に2回ぐらい観ました。原作は読んだことないけど、映画はけっこうよかったです。(まあ、タルコフスキーの映画はこれを入れて3本は観たし、あの手の訳のわからないのが何故だか好きだったりするもので・・・)

F-KatagiriF-Katagiri2018/01/18 09:00bunbunさん,そうですか。映画は面白いんですね。確か大学の図書館にあったはずなので,観てみます。

F-KatagiriF-Katagiri2018/01/18 09:01ソラリスの海は,「神」というよりも,「霊的なもの」や「抑圧されていたものが具現化したもの」と解釈する方がいいような気がしてきました。