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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2017-12-17景気がいいとも思えない

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日経平均株価がバブル期並になったとか,経済成長が○期連続アップで過去最高とか,有効求人倍率が過去最高で,しかも今まで正規雇用の有効求人倍率は1.0を上回ったことがなかったが,1.0を超えたとか,データで好景気ぶりを報道しているけれど,景気がいいとも思えない。

それは個人的に財布の中身が困窮しているということもある。昨年は月に1回くらい1人で街飲みしていたのに,今年は全くする気がおきなかった。まぁ,これは,去年は自分の収支バランスを誤解していたせいなのだけれど。

それはともかく,「好景気」と言いながら,「人手不足で倒産,店じまい」が起こっているのがおかしいな?と思って,いろいろ気にかけて調べた結果,今,こうなってるんじゃないかな?という素人考えをまとめる。素人考えだから,めちゃくちゃな部分も多々あると思う。

1)株価は,下がるとオートマチックに日銀等が買い支えているので,保たれている。企業の価値(や,企業への期待感,日本の景気)を本当に示している値ではない。

日銀等が出すお金は,どこから出てくるのかというと,紙幣を刷ったり,年金で集めたお金だったり。しかも,買った株を売ると株価がどーんと下がるので,それもできない。借金が膨れあがるようなものだから,いつかはそれをやめなければならないのだが,いつやめられるかわからない状態。

2)有効求人倍率が高いのは,団塊の世代の大量退職があったため。好景気だからではない。

大量退職をした世代は,再任用で職に就くから,とりあえず企業はそれで賄う。技術や知識を持っているから,教育費をかける必要がない。若い人たちを雇用するために高い賃金を設定したり,知識や技術を身につけさせようと,教育費をかけようとはしない。企業にとってはコスト削減が至上命令だからだ。そのため,求人はあっても,条件のいい働き口はなかなか無い。即戦力となる人はいくつもの内定を得られるが,これから育てて行く必要がある人には内定があまり出ない。

ここら辺がバブル期と大きく違うところなんだと思う。バブル期は「学校では何も教えなくていい,会社に入ったら,会社が育てていくから。」なんていうメッセージが飛びかっていたから。とは言っても,バブル期がいい時代だなんて全く思わないけど。実態のないものに高い価値を付けて金だけ回っていた時代だったから。

3)有効求人倍率が高いのは,就職が定着しないから。つまり,辞めていく人が多いということ。なぜなら,待遇が悪いから。よって人手不足になる。

企業はコスト削減をすることが至上課題だから,なるべく賃金を抑えるか,同じ賃金でも長く働かせるか,濃密に働かせるか,責任のある仕事をさせるかなどをして,今までの何倍もの仕事をさせなければならない。

人手不足の代表の運送会社の配達社員を街で見かけると,いつも小走りだ。移動時にいつも小走りでいなければならないって,常識的に考えておかしくないか?と思う。それを美化しようとしている風潮もある。もっと余裕を持って仕事ができる国がいい。

また,こうも考えられる。例えば,今まで1人を雇える人件費があって,1人を雇っていたが,今は2人分の人件費で3人を雇おうとしている。これはちょっと極端な例だとは思うが,上記の計算だと,有効求人倍率は1.0から1.5に上がる。こんなことが起こっているような気がする。

4)賃金アップは実はされていず,物価の実質値上げでそれほど賃金は上がっていない。

消費税アップで,実際に消費できる金額が下がったり,企業のコスト削減意識で,金額的な値上げはせずに,中身が減っていたりして(実質値上げ),見た目の賃金は上がっても,実質は上がっていないというのだ。

そういえば,私のボーナスはなぜか去年より減っていた。計算ミスなのか,そういう計算なのか,査定が下がったのか,よくわからないけれど。

ということで,今の段階で集められた情報を元に,「実は景気なんか良くなっていない。」ということを考えたのは,この1年,自分がなんでこんなにコスト意識を高く持って,高速道路にも極力乗らず家に帰り,お金を節約せねばならなかったのか?と思ったことが発端だったが,それとはあまり繋がらない内容を書いてしまった。

一番恐いのが1)の今の株価は市場原理に基づいていない,操作されているものだということだろう。これはいつか(数年後?十数年後?)崩壊し,日本の株,円の価値が大暴落してしまう可能性がある。そうなれば,雇用なんて激減するし,企業も自治体も倒産していくことになる。「株価が高くなっているから」とバブル期の様な幻想を抱いていると,恐いことになってくる。

ボーナス減額の驚愕から,ここまで調べて書いてみた。