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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2017-09-27対話的な学びとは その2

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思いの外「対話的学び」について書くことがたくさんになってしまったので,その1の続き。

誰と対話するの?ということを考えてみる。人間は大きく分けると

  1. 過去
  2. 現在
  3. 未来

と対話できる。

1.過去

人間は過去と対話できる。過去とは会話できないが,対話はできる。過去との対話は文献を初めとする記録され,保存された情報となる。学習指導要領解説でも

子供同士の協働,教職員や地域の人との対話,先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ,自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているかという視点。*1

とある。「先哲の考え方」を児童生徒が簡単に閲覧できるのは本かネットの情報だろう。保存されたものは全て「過去」のものである。これらの情報をもとに,既存の知識を再構成し,新たなものを生み出すというのは,今までやって来たこと。「先哲の考え方」を単に覚えるのでは,「対話」とは言えないのは言わずもがなである。

2.現在

会話できる相手と現在対話できる。メディアを使って言語をやりとりできる相手と現在対話できる。

自分自身と現在対話できる。

3.未来

未来の何かと対話できるのだろうか?と考えてみた。「目の前のこの人が将来立派な人になるため,自分には何ができるのだろう?」という問いの設定をしてみると,「目の前のこの人」と今対話しても,その答えは出ない。目の前の人が数年後どうなっているのか?という想像をもとにその姿と対話した方がいい答えが出る。

これは自分との対話ではない。未来の他者との対話だ。未来の他者は反応してくれない,それは想像で賄う必要があるのだが,自分と対話しても答えは出ない。

ここでいう「未来の他者」は「未来の自分」や「未来の日本」などに置きかえることもできる。決して絶対解は出てこないのだが,対話してより良い答えを出した方がいいに決まっている。

最適解を出すためには未来との対話ができるようになる必要がある。

まだ書きたいことがあるので,たぶん,続く。

*1:中学校学習指導要領解説P.77