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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2017-07-16教育改革に必要なこと

[]教育改革に必要なこと 教育改革に必要なこと - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 教育改革に必要なこと - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 教育改革に必要なこと - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

これからの日本社会で,子どもたちが生きるために必要な資質能力を育てるための改革を盛り込んだ新学習指導要領を公示した。日本の教育改革の中で,最大のものだと言う人もいる。

この改革を実のあるものにしたいと思っている。県教委の「大学進学率アップ政策*1」に高校教師になってから,ずーっと疑問を持っていた私としては,「文科省はああいうけれど,現実はね。」という県教委や現場の大学進学至上主義により,いらぬ偏見や劣等感を持たされた子どもたちの何と多いことか。

大学合格に向かない,主体的,協同的,対話的な授業をおこない,音声言語表現活動を取り入れた国語授業をしていても,「そんなのは偏差値アップには何の効果もない。」と管理職に完全否定されたこともあった。さらに,大学進学至上教の信者の同僚から圧力をかけられ,自分の授業を「監視」されたこともあった。

シンガポール国立教育研究所長ウンセンタンさんの話*2では,シンガポールでエラボレーション学習法(カリキュラム・マネジメントや,アクティブ・ラーニングなど,教師が教え込む暗記法ではなく,学習者が過去の学習内容や,他の教科での内容と結びつけて考えていく学習法)を推進して行くに当たって,保護者からの「どうして教え込まないんですか?」というクレームに対して,きちんと政策を説明しているそうだ。

日本とシンガポールでは国の規模が違うから,このように対応できるとおっしゃっていたが,日本もこのくらいの意気込みでやらないと実のあるものにはならないだろう。

特に高校では,仮に校長がどんなに「主体的・対話的で深い学び」を進めようとしても,高い高い教科の壁,それより高い進路指導(〝大学〟進学指導?)の壁に阻まれる。「そんなことして大学進学率が落ちたらどうするんですか?」という壁だ。

「そんなのはどうでもいいんだ。重要なのは子ども一人一人の将来だ。」と腹をくくって説明出来るかどうかにかかっている。

*1:最近こそあまり聞かなくなったが,若いときは研修に行くと「新潟県の大学進学率は全国で○位です。もっと上げないと。」といつも聞かされた。

*2:19th OECD/Japan Seminar 2017/7/1