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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2017-07-10高田商業高校に授業参観に行ってきました

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先日高田商業高校の校長先生と懇談を持つ機会があり,校長先生が「いつでも授業参観に来てほしい。私はいつでもどんな先生の授業でも連絡なしで観に行っています。先生方も慣れてきて,それを当たり前に受け取ってくれている。」とおっしゃっていた。

それならということで,懇談会の次の日連絡をして,今日院生2名を連れて授業を観に行った。

前勤務校以外で,授業参観を受け入れてくれた高校は初めてだった。特別なことをやっているのを見るのではなく,いつもの授業を観に行く意義は大きい。特に,これから教師になろうという院生さんを連れて行くことで,「いつもの学校の雰囲気」に触れさせることができる。彼らはその「いつもの学校の雰囲気」に包まれて仕事をしていくんだから。

この仕事に就いてから,いろんな高校の校長先生と話して,「授業改革が必至」という感覚を持っているが,ほとんどの校長先生は「何から手を付けて行けばいいか……。」,「高校では難しい。」,「教員の意識改革が難しくて……。」ということをおっしゃる。

私が思うに,高田商業高校では,授業改革を「授業はいつ,誰に見せてもいいものだ」と教員に思ってもらうという意識改革から始めているのだと思う。

高校教員時代,私は知り合いになった先生で,いい授業をしているという噂のある方の授業を積極的に観に行った。その先生は決まって言う。「いつもやっている普通の授業をいつも通りにやるだけです。いいところも悪いところもみんな見てください。」と。それを真似て,私もいつもそのように言うようにしていた。

授業を観る視点は,どんな授業プランなのかということと同時に,子どもたちはどう反応しているのかというところだ。普段のいつも通りの授業での子どもたちの反応を観ることで,その先生のいつもの教室文化,授業文化を観ることができる。そして,「いつでも観に来てください。」と言ってくれる先生の授業文化は,すばらしい。子どもたちが学びに向かう文化を創り上げている。これは特別にしつらえた教材や,授業プランでは現れないものだ。

高田商業高校の校長先生は,学習者とは別の存在の第3者から観られるという意識を授業者に持たせることで,意識改革を図っているのだと思う。立派な,構えた授業をさせようというのではなく,自分の授業を客観的に観察する視点を持たせることだけでも,授業改善になる。

特に,いい子たちがたくさんいる学校の場合,授業に対する不満を厳しく指摘したり,態度で示す学習者はあまりいず,つまらない授業でも学習者が我慢して,授業者がその不満に気づかず,授業改善に繋がらない場合がある。

私は高校教員だった時,授業を何とかしなければ,どうしようもない学校に赴任してから,ようやく授業改善という意識が生まれた。にらみをきかせたり,成績をちらつかせて行儀良くさせようとしても,それは全く効果がなかったのだ。

新潟の高校のすべての先生が「いつでも,どんな授業でも観に来てください。」と言えるようになれば,きっと教育の質が格段に上がると思う。

高田商業高校は13年前の私の勤務校だ。上越教育大学大学院にいた2年間在職していたのだが,授業もさせてもらい,研究をした学校だ。13年ぶりに訪れて,非常に懐かしかった。当時も今もとてもいい学校である。