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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。

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教室『学び合い』フォーラム
第13回(2017年)は8月5日(土)〜6日(日)大阪府枚方市でおこないます。
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2017-03-19罪の声 塩田武士著

[]罪の声 塩田武士著 講談社2016 罪の声 塩田武士著 講談社2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 罪の声 塩田武士著 講談社2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 罪の声 塩田武士著 講談社2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

長男の誕生日プレゼントに買った小説だが,なかなか読み始めないので,私が新潟に帰っているときに一挙に読んでしまった。

週刊文集ミステリーベスト10で第1位になった話題作だ。グリコ森永事件で明らかになっている事実をもとに,犯人像に迫ったフィクションだ。他の情報はそのまま書かれているのに,企業名だけ変えている。

  • ギンガ←江崎グリコ
  • 又市食品←丸大食品
  • 萬堂製菓←森永製菓
  • ホープ食品←ハウス食品
  • 鳩屋←不二家
  • 摂津屋←駿河屋

そして

くら馬天狗←かい人21面相

時代は昭和末期だ。横山秀夫の「64(ロクヨン)」同様,私の世代が青春時代を生きた昭和末期が,今現在から見ると「分けのわからない」暗黒面のある時代として描かれている。時代というのはそういうものなのかな?とも思う。その時を生きている人は,そんなことはあんまり感じないでいるのだが,30年も経つとそう捉えられるんだろう。

ちょうど私が高校時代に横山正史作の「金田一耕助シリーズ」を読んで,戦前から戦中,戦後をそう捉えていたように。

この小説は描けばどろどろしがちな被害者と加害者を中心に描いているのだが,1人の主人公の新聞記者ともう1人の主人公の「被害者」の「成長」も同時進行で描かれていて,暗闇を覗くと同時に前向きに生きていこうという姿も描かれていて,陰鬱な気分にはならない。

分厚い本だが,久しぶりにあっという間に読んだ小説だった。

罪の声
罪の声塩田 武士

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64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
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