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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2016-12-01大学教員の小学校国語授業 8時間目(最終回)

[][]大学教員の小学校国語授業 8時間目(最終回) 大学教員の小学校国語授業 8時間目(最終回) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 大学教員の小学校国語授業 8時間目(最終回) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 大学教員の小学校国語授業 8時間目(最終回) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

嫌な夢を見た。

入っている小学6年生のクラスで群読大会をするが,時間配分が悪く,しかも言うことを聞かない。大声で指示をするが,全く通じない。ああ,授業時間が終わっていく。発表が終わらない。うーん。

というような夢は,今まで何回も何十回も見てきた。教室内がわちゃくちゃで,授業に参加しない生徒がたくさんおり,指示を全く聞かないという高校の教室。たまにこういう夢を見たのだが,舞台が小学校の教室になるとは思わなかった。

そんなこともあり,みんな,群読,声を合わせて教室内に行き渡る声で発表してくれるかな?と不安を持ったまま6限の授業に入った。これが朝イチの1限の授業だったら,その不安から解放されるのが早くて良かったんだけれど,そんな思いをずーっと持ちながら,ちょっと逃げ出したい思いを持ちながら,過ごしていたからかなり疲弊してしまった。

不思議なもので,本来クラスに入った目的は,群読の脚本作成の過程を調査するものだった。けれど,そんなことはどうでもよくなって(本当は良くないけれど),みんなが発表してくれることに自分の関心が移っていった。

そんな不安は全く杞憂で,子どもたちは「じゃあ,14時55分まで練習ね。」と言ったら,みんな一斉に練習し出す。びっくり。すばらしい。あんまり準備時間を取れなかったのに,ここぞとばかり声を合わせる練習をする。前の時間の練習は,それほどでもなかったぞ。

あらかじめ頼んでおいた上越教育大学の院生,学生さんたちが見に来てくれて審査員をしてくれた。頼んでなかった別のゼミ所属の院生さんも来てくれた。どんな風に情報が伝わったんだろう?その方々に審査員として,各班に対してコメントをしてもらう。的確にひとことでコメントしてくれて,ありがたかった。おかげで私は進行に集中できる。

ぴったり声が合う班,笑いが出ちゃう班,声が小さい班,いろいろいるけれど,院生さんたちは,その発表でもいいところを見つけてコメントしてくれる。さすがだなぁと思う。

1班4分として8班あるので32分かかるかな?と初めの10分が練習時間だから,42分で授業時間ギリギリだなと想定していたが,1班3分で進行できた。残り8分ほど余ったので,ふりかえりを書いてもらって,その間私が今までの感想を言えた。

もうこれでこのクラスに入ることは多分無いから,国語への思いを語った。

文学は書いてあることをもとに書いていないことを読み取る学習です。どこか外に答えがあるんじゃないのです。答えは自分の中,自分の思考,自分の感覚,自分の感情の中にあります。書いてあることからそれを引き出して下さい。それでも,空想になってでたらめにならないために,書いていることをしっかりと読んで下さい。

中学校になれば,こういう国語が増えると思うので,今のうちからたくさん本を読んでおいてくださいね。

私の想像以上の群読を作ってくれました。ありがとうございました。

まぁ,こんなことを言った。

小学校で国語の授業をやってとても勉強になった。プレッシャーはあったけれど,とても楽しかった。それも,真摯に課題を受けとめ,反応してくれた子どもたちがいたから,だった。担任の先生の日々の指導の結果がこうなっているんだと思う。

小学校の先生は,オールラウンドプレイヤーで,どんな教科も担当しなければならない。高校教師は,私だったら国語しか担当しないから,国語のことだけ考えていれば良い。小学校の先生はそうはいかない。教科によって得意不得意があるから,ばらつきが出てくるだろう。

だから,私みたいに,教科専門の人が,突然自分のクラスに入ることで,自分で言うのはおこがましいけれど,「そういう切り口もあって,そんな課題だと子どもたちはこう反応するのか」という発見をしてもらえたら良いなと思う。これは今上越教育大学教職大学院でおこなっている学校支援プロジェクトの1つの支援の仕方になるんじゃないか?と思った。

なかなか自分のクラスに違う指導者が入るというのは,抵抗があると思うけれど,本当に快く受け入れて,授業でうまく行かない私を励ましてくれた担任の先生には感謝しても仕切れない。ありがとうございます。

また入ってみたいなと思うし,群読の時間をもうちょっと長い時間取れたら良かったという反省もある。群読の授業の可能性を見つけられた2週間だった。