上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2015-08-21進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
■ [映画]進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 2015

結局観に行ってしまった。見るべきか見なくてもいいか迷ってはいたんだけれど、最後は「町山智浩脚本監修」にひかれた。
「進撃の巨人」は、電子書籍のお勧めに出ていたから、3巻まで買って読んだのだが、その後続きを読まず、そうこうしていたら息子たちが「進撃の巨人」と言いだして、単行本を借りてきてしばらく読んだ。
しかし絵のタッチが私の好みではなく、続きも読まなくてもいいかな?と思っていたら、あれよあれよと世間で話題になり、アニメ化もされていたんだな。アニメの絵柄は私の好みだけれど。
そして映画化なんていう噂があり、実写版なんていう情報が入り、ピエール瀧が巨人として登場?なんていうガセネタもあって、あら、普通の人間として登場していたのね。
壁は安全神話の象徴で、巨人は人間の絶対にかなわない、超絶した力である。長谷川博己が言っていたが、「飼い主に歯向かって飼い主に取り込まれてはだめだ。」というのは意味深だ。敵対するつもりがコントロールされてしまっている。
なんてことを考えると、原子力にも繋がるし、戦争へと導いてしまう「世論」なんかも当てはまる。それが「巨人」という具現化したものとして描かれているのかと感じながら観ていた。
さすが町山智浩さん、飛びちる血がカメラのレンズにべたっと張り付いてしまう「仁義なき戦い」のシーンを模しているところなんて、年配の映画好きも楽しませてくれる演出だった。
出演者はどんどん食われていくから、誰が最後まで生き残るかおもしろいところだけれど、桜庭ななみは最後までいてほしいな。