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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2013-10-20病院坂の首縊りの家

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CS試聴

小学校の頃なぜか金田一耕助シリーズにはまって小説を読みまくっていた。考えてみれば半分以上意味がわからずに読んでいたような気がしたが、それでもあのおどろおどろしい日本の戦前戦中の雰囲気が恐くて興味があって読んでいたんだろうと思う。

そして市川崑作品の映像の美しさに魅入って映画館にもよく行った。あの頃の映画館は汚くて怪しくて映画のスクリーンの先に本当にその世界があるような気を持たせてくれていた。椅子なんか本当に粗末で30分座っていると尻が痛くなった。

オープニングに横溝正史本人が出てきたのにはびっくりした。あの頃、自分の小説に作者らしき人物を登場させているのが流行っていたような気がする。金田一耕助シリーズもそのスタイルをとるようになった。

初め誰だかわからなかったのだけれど、綺麗な女優が出ているなぁと思ったら、桜田淳子(2役)だった。こんな上手な(怪しい)芝居をするんだったっけ?と思った。

金田一耕助シリーズの映画は、辻褄の飛躍があって(多分原作からカットされた部分)理解するのがとても難しく、どうしてそうなって、どういう設定でというのをシーンが終わってからようやくわかるというのがいつもだ。この映画では草刈正雄が狂言回しの役をしているのだが、どうして草刈正雄がその情報を知っているのかというのも不思議だったりするが、いいのだ。そういう映画なんだ。

小説を読んで、たぶん30年以上前に劇場で見たから、何となくこれが原因で殺人が起こるんだなということはわかっていたから、今回は少しはわかって観られた。

市川崑映画のシーンとシーンの間に入る自然描写がとても綺麗で、恐ろしくていい感じだった。昔の日本の自然を記録してもいるとも思う。今もあるんだろうけれど。

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iTunesで見られます。

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2013-10-08地獄でなぜ悪い

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映画館で見た封切り映画として今年ベストになる映画かもしれない。園子温監督で、R12だから、どれほど残忍なのかと思いきや、かなりコメディー度が高く、笑える。すごく笑える。「冷たい熱帯魚」を覚悟していたが、「愛のむきだし」のベクトルだった。

その中で長谷川博己の偏執狂的な映画人がとてもよい。名作を取るためだったら命も惜しくないという映画に命をかける姿は、きっと映画人そのものなんだろう。監督園子温そのものだと町山智浩さんは言っていた。

長谷川博己は「八重の桜」で川崎尚之助を演じていたが、その雰囲気とは真逆の熱く語り周りが見えなくなる役で、そして周りが見えなくなるから、何の怖さもなくヤクザに段取り指導をしてしまう。

そして映画を撮るということが、ヤクザの「非日常」以上に「非日常」さを発揮し、ヤクザの抗争よりも映画撮影が優先的になるというのが当たり前になっちゃうところが面白すぎる。

二階堂ふみもどんどん魅力的になっていくのも、撮影が上手いなぁと思う。初めはただのヤンキーでちょっとかわいいくらいだったのが、どんどん人を殺し、返り血を浴びて妖艶になっていく。

どこまで本気でどこまで洒落で撮っているのかがわからないところがとてもいい。「愛のむきだし」ばりの書道でのテロップと、ズームインの不自然さが、洒落なのかな?とも思うが、園子温のテイストなんだろうなぁ。それからラストの場面も。

堤真一は、あのようなちょっとキレがかった、ちょっと不真面目な、ちょっといやらしい役がとてもうまい。

でんでんが中華料理屋の店主の役で出ていた。お、「冷たい熱帯魚」か?と思ったが、「じぇじぇ!」と言ったと思ったのは、中国語の「謝謝(しぇいせい)」の聞き間違えだったか?

随所にヤクザ映画のパロディーと、中学生レベル(向け?)のいやらしい小ネタが含まれていて、よく堤真一もあんなことやってくれたなぁと思う。みんなきっと楽しんで撮っていたんだと思う。

カタルシスも存分に感じられたし、笑いもあったし、エンターテイメントとしては申し分ないし、この映画を誰かと語りたい!

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