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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2013-09-01死のロード

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去年の8月も「死のロード」と題していたが、今年の夏休みはきっと生徒達にとって「死のロード」だっただろう。ほぼ毎日学校に来て補習やら自習やらが組まれていたから。

私にとっては、休みはお盆休みだけで、あとは学校に出校するということで、かなり息が詰まって、「死のロード」だった。

それでも8月3日(土)〜4日(日)の福島、8月5日(月)〜7日(水)の長崎は学校から離れることができて、息抜きになった(かな?)。移動と暑さは辛かったけれど。5日なんて午前補習をしてから夕方に福岡に向かう飛行機に乗る強行軍だったからなぁ。

8月12日(月)から夏期休暇を取っていたのだが、12日は県教育センターで、上教大主催の教員研修会に参加した。これは楽しかった。赤坂先生と岩崎先生の講座はどちらも面白く、楽しめた。夏期講習で授業ばっかりやっているよりも、インプットをすることでバランスが取れるんだなぁと思う。これはきっと生徒には逆のことが言えるのかな?とも思う。

夏期休暇は16日(金)で終わり、翌日から模擬試験監督でまた学校に行かねばならず、そして補習が始まり、あっという間に8月も終盤となった。

去年は大会引率やらインターハイ手伝いで学校にほとんどいなかったけれど、今年は学校ばかりにいた。

学校に勤めているんだけれど、ずっと前から学校に閉じこもるというのは学校らしくないというちょっと矛盾した考えを持っている自分としては、本当に息が詰まる日々であり、夏休みが終わったらさらに学校にいなければならない。せめてもの救いは、8月アルビレックス新潟が調子よかったこと。ホームゲームで発散できた。うーん、前向きに。

[]知性と本能 知性と本能 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 知性と本能 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 知性と本能 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

学び合い』というのは本能に基づいた取り組みである。しかし学校で行われている知識注入テストの点数アップの授業は知性に基づいた取り組みである。

協働する働きは動物の本能である。協働することで群れを作り、自己または自己と同じ種を保存し、自己(たち)を守ることをしていた。協働するというのは知恵(知性)では無く生まれもって備わっている力である。

しかし人間の脳が発達してくると、周囲の情報が入るようになり、理解不可能なものも情報として受け取るようになってきた。そして世の中の理解不可能なものに対して考えをめぐらせるようになってきた。理解不可能なものを解明したり(科学)、理解不可能なものに対して辻褄を付けたり(宗教・文学)して知性を膨らませてきた。これは「協働する」ことを主とするよりも個人でおこなった方が効率的である。

つまり、『学び合い』により使われる本能が縮小され、知識注入授業により使われる知性が拡大することになったのだ。よって、『学び合い』に対して生理的嫌悪感を抱く(この場合、「生理的」というのが本能に基づいていないというのが反語的)人は、「知性」重視なんだろうと思う。

辻秀一さんは「認知脳」と「ライフスキル脳」のバランスが大切とおっしゃっている。知性ばっかり働かせているとだんだんイライラして機嫌が悪くなっていくのがわかる。(受験生を観ているとよくわかる。)「認知脳」は「知性」につながり、「ライフスキル脳」は「本能」につながっていると解釈できる。

何事もバランスが大切なのであって、どちらかに偏るのが問題だ。子どもは本来学び合う力を持っている。小さい子どもを見ればよくわかる。わからないことやできないことは自分で抱え込まないですぐに協力を求められる。しかしなぜかその後「一人でやりなさい」という学校のある意味偏った知性偏重教育によってバランスが悪くなっていく。

バランスが悪いとほころびが出てくる。自分でできないと袋小路に陥って自分や他人を傷つけるようになる。そのバランスを取りもどすのが『学び合い』でなければならないと思う。

内田樹先生の「身体で考える」という逆説的なタイトルの本があるが、「身体=本能」が感じて、「本能」が言っていることに耳を傾けるということが必要ということなんだろう。


身体で考える。
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