上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
http://manabiai.jimdo.com
2012-05-26イッセー尾形公演
■ [演劇]イッセー尾形公演

約30年以上前、お笑いスター誕生でイッセー尾形を初めて見た。一人芝居なんていうジャンルは初めてで、非常に不思議なお笑いだと思ったが、ひきつけられた。「英語教師」は今でも脳裏に焼き付いている。
約25年前、たまたま深夜に見たテレビで、イッセー尾形のライブ録画をやっていた。それ以来、テレビをチェックして録画して保存するようになった。
約20年前、休日にたまたまドライブに行った上越で、イッセー尾形のライブが本日あるとポスターで見つけた。急遽当日券を買って、ライブを見た。ライブはビデオと全く違った。生のイッセー尾形は躍動していた。限られたスペースで無限の空間を作っていた。
それ以来、新潟県内でライブがある時は、必ず見にいった。長岡、新潟、毎年必ず足を運んだ。イッセー尾形の後援会にも入った。
7年前にイッセー尾形ワークショップに参加した。各地でワークショップをおこなっているが、その初年度だった。平日夜だし、仕事もあるし、ちゅうちょしたが、「ここで自分が動かなくては自分がダメになりそう。」なんていう危機感もあり、1週間テンション高めで仕事そっちのけで参加した。最終日には人前に出て公演をした。今から考えればよくやったなぁと思った。
その時にイッセーさんと話をすることができた。お笑いスタ誕からのファンですと言えた。それだけで充分だった。
イッセーさんの公演は今回でしばらく休眠するそうだ。もうイッセーさんも還暦である。毎回汗だらだらで公演してくれる。還暦でこれはキツイというのもよくわかる。しばらく充電してほしい。
イッセーさんはここ5〜6年間、かなり老齢の役柄をするようになった。年相応といえばそうなのだが、若い頃にやっていた「不条理の世界に投げ込まれた真面目な人物」の役柄は減ってきたような気がする。また、若い兄ちゃんの役柄も減ってきている。
老齢でもその「老い」を否定するような役柄も減ってきている。年相応といえばそうなのかもしれない。でも、その役もできるようになったのだから、不条理の世界も演じてほしかったという気持ちはある。しかたがないのかな?
心残りはお笑いスタ誕で見た「英語教師」や、伝説の「アトムおじさん」をライブで見たかったことかな?
イッセーさん、お疲れ様。今後は映画やテレビでの出演を楽しみにチェックすることにします。
2012-05-21ダークシャドウ
■ [映画]ダークシャドウ

代休なので観に行った。こういう雰囲気の映画はとっても好きだ。不気味な雰囲気の中にもユーモアがちりばめられている。
何の知識も無しに行ったんだけれど、やっぱり「シザーハンズ」のあの人だった。監督も。
ところどころご都合主義的なところもあったんだけれど、きっと編集でこうなっちゃったんだろうなぁと思った。
敵役のエヴァ・グリーン (アンジェリーク・ブシャール役)がとっても魅力的でR-12指定なのもわかる気がする。
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kota_02片桐さんも観ていたのですね。私も観ました。
大がかりな小細工というか、真面目に遊んでいるというか、なんでこんなことにお金をかけて作り込むの? というところがよかったです。
なぜか森高千里の「ハエ男」を思いだして、じんわりといい感じになりました。
F-Katagiriアダムスファミリーにも通じるああいう感じが好きです。邦画で言えば「金田一耕助の冒険」のような……。ちょっと古すぎますかね。
2012-05-20よく見る夢
■ [雑記]よく見る夢

最近はめっきり自動車を運転しなくなったが、自動車を運転して、バックする夢をよく見る。バックしてスピードを出しすぎてブレーキを踏むのだがなかなかとまらない。
ああ、ぶつかる!なんていう感じでその夢は終わる。どうも気分が悪い。
昨日の夢は最悪だった。あるビルの屋上の駐車場でバックをして、ああ、ぶつかるという具合でブレーキを踏んだら、後ろのクルマにちょっとぶつかってしまった。
慌てて前に出て、方向を変えてまた下がったら、ビルの屋上にはなぜか柵がなく、そのまま真っ逆さまに落ちてしまった。
落ちている途中、「ああ、このまま死ぬのか?でも落ちる時間が長いなぁ」と思いながら、「シートベルトをしていれば助かるかな?」なんて考える暇もあったりして。
結局何かの上に落っこちたところで夢は終わった。
最近夢見が悪いなぁ。夢だけでもいいものを見たいんだけど。
bunbun-hすぐに電話しなければならないのです。でも、何度やっても途中で番号を押し間違えるんです。いそがなければならないのに、電話できないのです。
・・・私はこんな夢をよく見たように思います。
e_chigoya「夢だけでも」って…(笑)
生徒は素敵な活躍を見せてくれてるんじゃないですか?
F-Katagiribunbun-hさん、そうそう、そういう夢よくあります。もどかしい夢ですよね。それからトイレに行って用を足したいんだけれど、どこも汚れていて用が足せないゆめとか。
F-Katagirie_chigoyaさん、ステキな活躍を見せてくれたり、そうでなかったり。現実ももどかしいです。まぁ、仕事ですから。
2012-05-16わからないひと
2012-05-08ことば汁
■ [本]ことば汁

知人に勧められて読んだ。推薦がなかったら絶対に読まないタイプの小説だった。不思議なジャンルの小説で、その世界に引きずり込まれたら戻って来られないような雰囲気だった。恐い恐い。
オチ(カタルシス)が無い話も多く、この気持ちの持って行き場をどうすればいいんだ!なんて思ってしまう。松浦理英子の「犬身」のような雰囲気だった。
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2012-05-05マンツーマン
■ [雑記]マンツーマン

以前、テニス部の顧問をいていたとき、団体戦以外はコーチ監督はベンチに入らなかった。個人戦の時は、あの広いコートで選手だけが選手で考え、孤独になり、自分に話しかけ、自分の声に耳を傾け、戦っていた。当時は自分もテニスをやっていたから、そういう状況でプレイをしていた(もちろん自分には監督やコーチなんていなかったけれど。)。
今顧問の部活の種目は、個人戦の時でもベンチが用意され、コーチ2人がその試合を見守り、ことあるごとにアドバイスをする。それがいいのかどうかわからない。子どもたちはそれを求めているようにも思える。しかし私はどうも肌に合わない。
シングルスの試合では、選手1人にベンチ2人がつき、どっちの人数が多いんだ?と思ってしまう。
私が好きなサッカーの試合では、もちろん監督がベンチにいる。しかし、大きく違うのは、監督がプレーを止められないということ。90分の試合の中、監督がアドバイスできるのは試合前とハーフタイム。そして交代選手に戦術を伝えることだけ。後はプレーを止めてアドバイスなんてできない。選手はピッチで自分たちで考えプレーする。
あのプレー中の孤独感というものはきっとこれから成長する上で大きく役立つと思うんだけれど、見守るということを知らない最近の学校教育現場では受け入れられないんだろうなぁ。
■ [映画]マネーボール

iTunesで試聴。
とてもよかった。アメリカの作る野球映画ってどうしてこんなにロマンを感じさせられるんだろう?と思う。プレイヤー視点じゃなくて、裏方(ジェネラルマネージャー GM)視点での映画だ。
感覚的な判断でやっていく野球ではなく、きちんとしたデータに基づいた分析で選手を決めていく。特にアスレチックスは予算が少なく、金にものをいわせて選手をばかばか獲得できない。だから、低予算で、チームの弱い部分を補える選手を獲得していく。
そのように獲得した選手を使うか使わないかは監督の判断なので、これまでの感覚的な判断で選手を起用していた監督にはGMの意向を無視する。
そこでGMがとった手段は、監督が起用していく選手をトレードして他球団に追いやるのだ。そうか、こういう手しかGMは使えないのか。契約分野がはっきりしているアメリカらしい。
この映画を見ながら、オーバーラップしていたのは、もちろんアルビレックス新潟だ。低予算でありながら、選手を獲得し、成長させ、何とかやっていく。しかしよい選手はどんどん金のあるチームに取られていって、また無名の選手を獲得させて成長させていく。
アスレチックスのようにリーグ優勝を戦えるレベルじゃないけれど、アルビのようだなぁと思ってしまった。とすると、このアルビの低迷はGMが救うのしかないのか?いやいや、いい選手の獲得はしっかりやっていると思うぞ。こんな予算しかないのに。
それはさておき、こういう感じのサッカーの映画は作られないのかなぁ?サッカーのロマンを感じさせるような映画は。漫画ではジャイアントキリングがあるけれど、その映画化(実写版)なんていいんじゃないかなぁ?
初めてiTunesで映画をレンタル(通常画像版300円)したけれど、私の24インチiMacでも充分見られた。いい映画にはお金を払わなきゃ。というか、借りに行く手間も返す手間もいらないから、300円は高くない。
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ghjal機会があったら見てみます。というか、マンガでも、サッカーより野球の方が、ロマンを感じるものが多い感じがします。でも、歌だと、サッカーにロマンを感じるものが多いかな?
F-Katagiri「フィールド・オブ・ドリームス」なんかもいいですよね。私の野球漫画は「ドカベン」で始まり、「ドカベン」で終わってしまっています。あ、「キャプテン」もあった。
ghjal水島新司の描く野球は線が本当に綺麗ですよね。いつも惚れ惚れします。「ドカベン」は横浜が舞台となるので、とても親近感を感じます。近所にあった、畳屋をそこが、ドカベンのおじいさんがやっている畳屋だと子どもの頃思っていました。
janglejapフィールド・オブ・ドリームス」好きです。
マネーボールも気になっていたのですが、片桐先生が見られてとてもよかったのなら、やっぱり観ます♪
F-Katagirijanglejapさん、ぜひ見てください。iTunesで見られますよ。
2012-05-04マンツーマン
■ [雑記]マンツーマン

以前、テニス部の顧問をいていたとき、団体戦以外はコーチ監督はベンチに入らなかった。個人戦の時は、あの広いコートで選手だけが選手で考え、孤独になり、自分に話しかけ、自分の声に耳を傾け、戦っていた。当時は自分もテニスをやっていたから、そういう状況でプレイをしていた(もちろん自分には監督やコーチなんていなかったけれど。)。
今顧問の部活の種目は、個人戦の時でもベンチが用意され、コーチ2人がその試合を見守り、ことあるごとにアドバイスをする。それがいいのかどうかわからない。子どもたちはそれを求めているようにも思える。しかし私はどうも肌に合わない。
シングルスの試合では、選手1人にベンチ2人がつき、どっちの人数が多いんだ?と思ってしまう。
私が好きなサッカーの試合では、もちろん監督がベンチにいる。しかし、大きく違うのは、監督がプレーを止められないということ。90分の試合の中、監督がアドバイスできるのは試合前とハーフタイム。そして交代選手に戦術を伝えることだけ。後はプレーを止めてアドバイスなんてできない。選手はピッチで自分たちで考えプレーする。
あのプレー中の孤独感というものはきっとこれから成長する上で大きく役立つと思うんだけれど、見守るということを知らない最近の学校教育現場では受け入れられないんだろうなぁ。
ここのところの片桐さんのネタは、私と趣味があっています。
小池昌代は、『黒雲の下で卵をあたためる』の作者ですし(「噴水の前で猫を撫でるように」の元ネタ)、「フィールド・オブ・ドリームス」のキャッチボールのシーンも好きですし、イッセーさんも、都合がつく限り妻と観に行ってます。
原宿のクエストホールでは、公演の前にスタッフの方々が、ロビーで食べ物、飲み物を振る舞ってくれるのがとてもあたたかい雰囲気で好きです。新潟でもそうですか。日経ホールでは、違ったからクエストホールだけかな。
もし、マックを使っていて、「niagara」が大滝詠一を意味するのなら、かなり重なるので怖いです。
88年のライブビデオをたまたまTSUTAYAで借りてみてからやみつきになり、カラス、洗脳、ロンドン教師、大工などはまりました。原宿クエストも一度いったことがあり、スターダストレビューのボーカルの方も一ファンとしていらしてました。あのシュールさと独特の視点に魅力されて20代後半の教員生活を送りました。
いきなり長々とすいません。
イッセーさんファンが『学び合い』グループにけっこういて驚きです。「シュールさ」そうですね。イッセーさんの真骨頂ですね。「シュールさ」といえば、サラリーマンがビルの透き間に入り込んで、戻れなくなったというネタがあります。あれはライブで見たことがあります。