上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2011-03-31冷たい熱帯魚
■ [映画]冷たい熱帯魚

「愛のむきだし」の園子温監督の作品。私はあんまりバイオレンス的な映画は見ないんだけれど、「愛のむきだし」の監督と聞いて観に行った。新潟市では約2週間足らずの上映だ。
とにかくトラウマになりそうな映画だった。性と死を衝撃的に描いている。主人公が自分で何も解決しようとせず、周りにゆだねていたのだが、ある時点から自分で解決しだすというもの。「生きるっていうのは痛いんだよ。」というセリフが印象的である。
オープニングシーンで、食事を作る場面がある。その食事が全てインスタント食品をレンジで温めてそれを食器に盛るというもの。食器は病院にあるようなプラスチックのもの。家族3人が食卓を囲んでいるのだが、このシーンだけで、「この家庭は崩壊しているんだな。」ということがわかる。非常にうならせる演出だった。
全編を通じて猟奇的殺人シーンが登場し、ラストの場面は壮絶である。誰とも一緒に観に行きたくない映画だ。でも、黒沢あすかと神楽坂恵がきれいだから観ていられたようなものだ。
1つ残念だったところは、最後にどうして妻と娘が警察の車に乗せられてい現場まで来る必要があったのかがわからない。ラストシーンを持ってくるために必要ないのに登場させたようなものだなぁ。残念。でも、忘れられない映画になると思う。
あと、大学を卒業するころに吉祥寺で観た、映画「家族ゲーム」も、食卓の場面で思い出しました。