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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2011-03-26目隠しサッカー

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人間が攻撃するというのは、不安なとき、自分(の地位・の自我……)が脅かされそうになるときだ。同じ事を仲のいい人に言われてもかっと来ないが、見知らぬ人に言われるとむかっと来る。仲のいい人は自分を脅かすことはないと分かっているからだ。

今、藤波心さんのブログの記事が話題になっている。原発の事故に関して、若いながらしっかりした記事を書いている。それに対して賛否両論のコメントがもうすでに1500以上も書かれている。きっと藤波心さんよりも年上の人がほとんどだろう。

否定意見の中には、感情にまかせて上からの目線で書いているのも多い。そういう人は自分の何かが脅かされると思って書いている人が多いのではないか?さて、何が脅かされるのだろう?13歳のアイドルブログで書いたことである。

失礼ながら藤波心さんはそれほど有名な(AKB48ほど)アイドルではない。私も今回のブログの記事で初めて彼女を知った*1。その芸能人が言ったことに対して、なぜ「脅かされる」と感じた人がこれほどいたのだろう?

それは「核心」をついたものだからだと思う*2。誰もが避けて言えないようなことを素直な言葉で当たり前に書いていたからだ。何のしがらみも無いような人*3の言葉こそ強いものは無い。

しかも、自分よりもかなり若い人が「核心」を付いた発言をしたので、それを否定して自分の浅はかさをも否定したいという気持ちがあるのかもしれない。最近ハヤリの「不安を煽るな」なんていう言葉を使ったコメントも多くある。彼女が何かを書いたからと言って、彼女の立場による発言は、「煽る」ような力は無いんじゃないかな?彼女は煽ろうとして書いているのではなく、我々が見過ごしていた「核心」を付いたから我々が騒いでいるのだ。

もっと感心したのは、藤波心さんは記事に寄せられた様々なコメントを全て読んで、否定的コメント、悪意に満ちたコメントも全て掲載しているということ。大変なことだ。立派なことだ。なかなかできることではない。それができるからこそあのような記事も冷静に書けているんだろうなぁ。

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私はこの記事を読み、今回の原発事故でようやく分かったのは、日本に原発がいるかいらないかというのが問題ではなく、日本のこの情報システムにおいては、原発は作ってはならなかったということ。事故が起こればそれを隠す、必要な情報は流さない。被害を過小評価して国民を危険にさらす。または必要な情報を引き出す能力、メディアリテラシーのできないマスコミがはびこっている日本の情報システムでは、リスク管理なんて全くできない。

パスミスをした後に他の選手がフォローしないチームがサッカーの試合に勝てるはずはない。「この選手は絶対にパスミスはしない」という前提で試合に臨んでいるんだから。そして起こってしまったパスミスがどの程度のものか(ボールが相手選手の前に転がっていったのか、チームの選手の方に転がっていったのかなど)周りのチームメイトが分からない(目隠しをして、またはされてサッカーをしている?)。そしてチームを取材するプレスも監督の言ったことしか報道しない。そりゃあいい試合ができるはずないよ。

*1:ひどいコメントの中に、「売名行為」なんてあったけれど、最低のコメントだ!正しいと思ったことを素直に書いて「売名行為」なんていうのは、日本の言論の自由がいかに浸透していないかが分かる!

*2高橋源一郎さんは「地震発生以来、ぼくが読んだもっとも知的な文章」と評している。

*3:本当はかなりリスキーな発言だ。もしかしたらこの書き込みで彼女は民放の番組を全て干されるかもしれない。民放が東電の対応をほとんど批判しないのは、東電が民放の大スポンサーだからだ。