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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
manabiainu
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2010-09-30国語という教科

[]国語という教科 国語という教科 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 国語という教科 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 国語という教科 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

国語という教科は、いかに子どもたちにテキスト(文章・文字)に向かわせるかだと思う。何年もテキストから目を背けている子どもに、「テキストに書いてあること、書いていないことから読み取れるんだ。」ということを体感させる課題、方策に頭を悩ませる必要がある。

ともすると、国語専門の教師は、テキスト以外の、作者の生い立ちや、作品成立の社会的背景なんかを調べて、テキスト自体を読んだ気になっている人が多い。だからテキストに目を向けさせる課題を考えられないのかな?なんて思ったりする。

テキスト自体に力がある。その力に気づかせることから始めなければ。

2010-09-28人間を人間たらしめる発明

[]人間を人間たらしめる発明 人間を人間たらしめる発明 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 人間を人間たらしめる発明 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 人間を人間たらしめる発明 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

人間の3大発明って何かな?と考えた。世界3大発明は「火薬・印刷機・方位磁針(羅針盤)」らしいけれど、それらは近代文明を持つための発明であって、それらが無くても人間は人間として生きていられる。

id:Mizuochiさんは、「言葉、文字、音楽」と言っていたけれど、「言葉」と「文字」はなんかかぶっているなーと思って、それらを「言語」とまとめちゃうと、1つ席が空く。そこで内田樹著「街場の現代思想」を読んでいて、「貨幣」と出てきたので、それだ〜!と飛びついた。

貨幣ができて交換が生まれた。交換とはコミュニケーションである。交換しないものは人間ではない。つまり、貨幣ができて人間が生まれた。

というようなことが書かれてあった。「音楽」も「言語」もそれぞれ置き換えられる。ということで、私論人間の3大発明は「言語」「音楽」「貨幣」に決定!

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MizuochiMizuochi2010/09/28 09:19なるほど~。貨幣ですか。。。
「交換できて人間」というのはいいですね。

2010-09-24息子のクラスで『学び合い』

[]息子のクラスで『学び合い息子のクラスで『学び合い』 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 息子のクラスで『学び合い』 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 息子のクラスで『学び合い』 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

長男が通う学校で『学び合い』を紹介するために、公開授業をするということを聞き、校長先生に「是非、自分の息子のクラスでお願いします。」と直訴しに行ったのが、約2ヶ月前。待ちに待った水落さんの授業がおこなわれた。

もう、水落さんがクラスに登場したら子どもたちは食い入るように視線を投げかけていた。この期待感はすばらしい。担任の先生がきっと事前に盛り上げてくれていたのだろう。黒板の左下には「大学の先生の授業」なんて連絡が書かれてあった。

長男のクラスは確かに人の話を聞く雰囲気ができあがっている。全体的にはちょっと落ち着きすぎている感じがなきにしもあらずだが、きっと見なれぬ先生が前にもいるし、学校の先生が周りにいるから、緊張していたのかも知れない。子どもたちの話し合いが早めに終わりすぎて席に着くという姿が始めにはあった。

しかし、終わり頃になると、ちょっと目を離すと長男がどこに行ったのかわからなくなるくらい、クラス全体が入り乱れて意見交換をしていた。授業参観で長男のクラスを見たことは何度もあるし、他のクラスもちょっと覗いたこともある。基本的に先生が前に立ち、先生が会話や発言をコントロールしている授業だ。しかし、水落さんが授業をすることにより、ローカルな会話が至る所でおこなわれていることを、他の先生方も見て、驚いたのではないだろうか?

その後、研究協議にも参加させてもらった。時間が無くて、授業についての感想や意見を参加した先生方から聞く機会がなくて残念だった。どういう感想を持ったのだろうか?後で長男の担任の先生に聞いてみよう。

家に帰ってから長男に感想を聞いてみた。

どうだった?

おもしろかった。

何が面白かった?

いろんな人と話せたこと。

どうしていろんな人と話せるのが楽しいの?

今までは、席の近くの人としか話せなかかったけれど、いろんな人の意見を聞くことができたから。

いろんな人の意見を聞くことができるとどうしていいの?

だって、クラス目標の「これからも遊び勉強仲良く」ということに合うでしょ?

なんていう優等生的な答えをしていた。私が感想を聞く前に、カミさんには何度も「今日の授業面白かった」と言っていたそうだ。かなりインパクトがあったようだ。

となりの○○ちゃんは、水落先生の「上着脱いじゃおうかな?」というギャグが面白かったと言っていたよ。

なんてことも聞いた。水落さん、けっこう受けていたようですよ。その時はあんまり反応なかったけれど。

さて、保護者として『学び合い』に関わっていきたいが、あんまり出しゃばるのもどうかな?という気もする。でも、私のような立場の人がフランクに関わるのもいいのでは?とも思う。家から近いし、いつでも行けるし。

MizuochiMizuochi2010/09/26 00:35出前授業で初めて保護者の方からコメントをいただきました。
出前授業は講演に比べて緊張の度合いが違います。
そうした中であたかかいコメントは嬉しいですね!
成果については今後にかかっていますね。
やれることを一緒に精一杯やっていきましょう!^^

2010-09-23劇団四季コーラスライン

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久しぶりに続きが楽しみで読んだ本だ。東京オリンピックの開催で日本が湧く中、ひょんなことから、東大大学院生が、オリンピック施設を作る土木工事に従事し、社会の不条理を感じ、オリンピック開催を人質に、身代金を要求するという話。

読んでいて「蟹工船」を思い出した。そして現在の格差社会も。

記述は時間があっちに跳んだり、こっちに跳んだりと始めは慣れないが、慣れてくるとそれがとても理解できる。「できごとがあっての種明かしやその背景」という構図になっていて、面白い。

「ミレニアム」を春に読んだが、自分の中では今季「ミレニアム」と甲乙付けがたいものだった。

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[]劇団四季コーラスライン 劇団四季コーラスライン - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 劇団四季コーラスライン - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 劇団四季コーラスライン - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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どういうわけか、「コーラスライン」が好きで、今回劇団四季が新潟公演をするというので、すかさずチケットを買って、観に行った。

劇団四季のミュージカルを見るのは初めてだった。コーラスラインは映画で初めて見て、切なさと華やかさに魅了されて、レーザーディスクを買ってしまった。しかしLDプレイヤーがおじゃんになってしまって、見られない状態が続いた。

最近「ブロードウェイ・ブロードウェイ」という映画をDVDで観て、コーラスライン熱が再燃して、映画サントラも買ってしまっていた。そこで劇団四季の新潟公演だ。

映画のイメージしか持っていなかったので、どうも日本人だけによる演技は始めはどうだろう?と思ったのだが、生の歌と踊りは圧巻する。ラインダンスなんかウルウルものだったし、かつて話で聞いていた、終演後には舞台のコーラスライン(白い線)にスポットライトが当てられるというのを間近に見て、ちょっと感激したのだった。

2010-09-18行列のできる『学び合い』相談所in富山

[][]行列のできる『学び合い』相談所in富山 行列のできる『学び合い』相談所in富山 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 行列のできる『学び合い』相談所in富山 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 行列のできる『学び合い』相談所in富山 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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全国『学び合い』の会を駆け巡っているid:o4daさんが開催している会。富山の会開催前から相談を受け、「やってみればいいよ。」とけしかけて、昨年から小さな会を含めて10回以上も開いている。小さな会*1を何度も重ね、昨年は大きな会を開催するという日に限って、私の予定*2がその日に入っていたりして、参加できなかった。

今年はちょうど予定が合い、日帰りながら参加した。滑川市は初めてだけれど、天気もよく、海も近いというので、開会まで30分時間があったので、海岸を歩いてみた。ホタルイカミュージアムというものがあって、入ってみたい気はあったが、時間もなかったので、外を歩いただけだった。富山湾は海の向こうにも能登半島が見えて、不思議な感じだったなぁ。

さて、富山の会はおいしいものも出て、アットホームな感じでいい雰囲気だった。参加してよかったなぁ。水落さんのお話も、何度も聞くけれど、何度も新たな情報と新たな発見があって、面白い。いつも勉強しているんだなぁと感心する。水落さんの話を聞き続ければ、『学び合い』に関する研究情報は漏れがない。

富山の会で、新たなつながりも生まれたらしく、今後の発展が期待できる感じでした。これも何回も会を続けたことによる成果なのでしょう。継続は力だ。

*1:ショッピングセンターのフードコートで開いたりしている!

*2:といってもアルビのホームゲーム

chia_nechia_ne2010/09/20 19:40先日は、富山の会にご参加いただきありがとうございました。慣れない運営でご迷惑をおかけしたことと思います。
アップされている写真を見ながら、改めて富山って綺麗なところだぁと、思わずじっくりと眺めてしまいました。
参加していただいた皆さんのおかげで、o4daさんにもいい報告が出来ました。本当にありがとうございました。

2010-09-17わかるわけないだろう。

[][]わかるわけないだろう。 わかるわけないだろう。 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - わかるわけないだろう。 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 わかるわけないだろう。 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

高校生ともなれば、このような言葉も常識として理解しておかなければなりません。

「抽象」「普遍」(黒板に書く)

この「抽象」「普遍」というものを評論文は目指しています。だから皆さんにわかりにくいのです。そもそも、「抽象」って言葉、わかりますか?

なんていいながら、わからない言葉があったら調べなければ先ほど言った「枠」は自分の中に作られないんですよ。「枠」とは、情報が入ってきた時にキャッチするものです。この枠が少ないと、キャッチできる情報も少ないです。先生の話がちんぷんかんぷんということは、キャッチできる「枠」が少ないということなんです。

じゃあ、どうすれば「枠」が増えていくんですか?それは自分で活動するしかないんです。「あ、この言葉、知らないな。」と思ったら、それで辞書を引けばいいんです。何のために手元に辞書があるんですか?あ、もう辞書しまっているやつがいるな!そういうのは忘れ物回数に数えておくことにします。なんて時間を稼いでいる時にどうして辞書を引こうとしないんだ?話題になっているわからない言葉があるんだろ?その言葉を引かないでどうするんだ?私がしゃべっている途中に辞書をひったって決して失礼だ、なんて思いませんよ。当然の学習活動です。って、まだ引かない。そうか。わかっているのに引かないということだな?

今までの国語の授業で、辞書を引く活動があったかもしれない。でも、きっとプリントに「この言葉を引きなさい。」なんて示されていて、そこに辞書に書いてあることを写すだけだったんじゃないか?そんなことをしたって何の意味もありません。辞書を引く早さが早くなるだけで、自分の中に「枠」なんて生まれない。自分が「わからない」と思ったことを「わかる」ようにすることによって、自分の中に「枠」ができるんだぞ。

さて、引いたかな?え?見つからない?おいおい、「抽象的」のはじめは「ちゅ」だぞ。「ち」と「ゆ」になるんだぞ。引けたか?そうか。言ってみなさい。

はい。「事物や表象を、ある性質・共通性・本質に着目し、それを抽(ひ)き出して把握すること。」です。

そうですね。わかりましたか?

はい。

わかるわけないだろう!そんな言葉を読んだって、わかっていないだろう?ウソ付くんじゃないよ。そんな難しい表現をわかるわけないじゃないか。私だってぱっと聞いてわからないよ。

いいか、今まで、そんなわかったふりをして生きてきたんだろう?勉強するふりして生きてきたんだろう?それじゃあいつまでたってもわからないよ。わからないことをわからないと思わなければ、勉強なんか始まらないよ。4月当初に言ったじゃないか。「勉強とは自分でわからないことを見つけて、それをわかるようにする。」だと。わかったふりをする、わからないのをわからないと思わないのが一番いけないよ。

自分がわからないことを見つけて、それを何とか自分の言葉で説明しようとすることによって「枠」が自分の中で増えていくんです。きっと今まだ「抽象」という枠なんかできていないでしょ?自分の言葉で説明できなきゃわかったことにならないんだぞ。

わかったふりをする、わかった気になるのをやめようよ。わからないものをわからないと気づくことから始めなきゃ、高校に通う意味が全くなくなるぞ。

MizuochiMizuochi2010/09/17 13:48いい話だな~。
情景が目に浮かびます。
富山の会の「走れメロス」の模擬授業でも構想している導入と少しリンクします。
ご期待ください!^^;

F-KatagiriF-Katagiri2010/09/17 13:52水落さん、コメント早いなー。今アップしたばっかりなのに。明日の富山、楽しみです。

2010-09-15抵抗勢力

[]抵抗勢力 抵抗勢力 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 抵抗勢力 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 抵抗勢力 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

考えが浸透するには、賛同者と抵抗勢力の割合はどのくらいがいいのだろうか?と感覚的に考えてみた。

賛同者が1/10で、抵抗勢力が9/10では、なかなかことは進まない。でも、抵抗勢力というものは、それほど数はない賛同者が1/10出会った場合、積極的な抵抗勢力は1/10であり、8/10が賛同も抵抗もしない中間層である。賛同者が2/10、中間層6/10、抵抗勢力2/10でもなかなかことは進まない。

それぞれが1/3ずつになると、なんとなくことが回ってくるような気がする。自分の立場が絶対勢力ではない場合、不安定になり、どちらかに転換しやすくなる。オピニオンリーダーがいる場合は、オピニオンに流れやすくなる。1/3の賛同者はより強くなり、1/3の中間層は少しずつオピニオンに流れていき、1/3の抵抗勢力は少数派となり、中間層へ、賛同者へと流れていく。

そのためにはオピニオンリーダーが主張続けて行かなければならない。1/10から2/10へと賛同者を増やすのは比較的簡単だ。社会真理的に「正しい」ことを言い続けていればいい。かし、2/10から1/3に増やすのが思いの外苦労する。ここの部分で我々はもがいているのかともおもう。そこであきらめたりする。くじけたりする。

くじけたらちょっと休んで、だましだましやっていくさ。

sumi-chansumi-chan2010/09/15 19:371/3への道はまだまだ遠いような、でも確実に近づいているような、そんな気がする今日この頃です。

ghjalghjal2010/09/15 19:421/3への道は果てしなく遠いです。でも、少なくとも後退はしていない感じがします。抵抗勢力は顕在化していません。潜在化しているのです。そこが、ネックだったりします。

F-KatagiriF-Katagiri2010/09/16 09:33すみちゃん、ジーンさん、コメントありがとうございます。抵抗勢力のこりゃ動かんな。という姿を見ると、無力感を感じるんですよね。休み休みやって行きます。継続は力ですから。

2010-09-13「自由に読む」と「でたらめに読む」

[]「自由に読む」と「でたらめに読む」 「自由に読む」と「でたらめに読む」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「自由に読む」と「でたらめに読む」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 「自由に読む」と「でたらめに読む」 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

詩の授業をしている。詩に書かれていないこと、比喩表現で書かれていることを書き直すというものだ。文学は読者による自由な読みができるものだ。しかし、あまりにも脈絡がないと「でたらめ」な読みになってしまう。

ところが、このよみかたが「でたらめ」なものか、「文脈に即した」ものかの線ははっきりしない。きっちりと線引きができないのだ。どちらにも極端なものだったら、はっきりと断定できるが、グレーゾーンは断定できない。そのよみかたを所見の状態では「でたらめ」と判断しても、そのうち、または数年後「なるほど」と思って「文脈に即している」と判断することもある。

価値ある文学研究論文はその論文を100人が読んだとして、51人の賛同者と49人の批判者があるものだとどこかで読んだことある。グレーゾーンなんだけれど、賛同者のほうがわずかに多いというものだ。そういう論文により、文学研究が活性化する。

授業でも子どもたちの読みが「でたらめ」なのか、「文脈に即した」ものか、なかなか判断できない。私の場合は善意の読み手となって、力技でも「文脈に即した」と判断できなければ「でたらめ」と判断してしまう。国語の「読み」とは実は、かくもあやふやな、雲をつかむようなものであるが、あやふやだからやらなくてもいいというものではない。「文字として書いていないことを読み取る」というとは、人間として必要なことだからだし、「書いていないことを読む」ということは、国語でしか学ばないのだ。

2010-09-11新潟学び合いの会

[][]新潟学び合いの会 新潟学び合いの会 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 新潟学び合いの会 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 新潟学び合いの会 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

昨日は下越地区を拠点にする学び合いの会が合同で研修会を開いた。三条からもたくさんの人が参加した。たくさんの人がいるといろんな意見が出て楽しかった。楽しいが、自分の意見を言う間を測らなければならないので、大学院の時のゼミを思い出した。

1つは授業のビデオを見て、検討する内容。もう1つは佐藤学の学びの共同体の研修に参加した人の報告を聞いての学習会だった。

次回も合同で開催する予定なので、楽しみだな。学びの共同体についての話をもうちょっと詳しく聞いてみたかったが、次回に持ち越しということで。

2010-09-10最近言って来ないな

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学び合い』が沸き起こっているかいないかの判断。「信濃の国からこんにちは」の記事を読んで。

先生、これでいいですか?

ではなく、

先生、これすごいでしょ。

と子どもたちが言って来る。

最近私の授業で言って来ないな。昨年はけっこうこういうことあったのに。最近私は何が変わったんだろう?

2010-09-08山下達郎コンサート

[]山下達郎コンサート 山下達郎コンサート - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 山下達郎コンサート - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 山下達郎コンサート - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

約1年半ぶりの山下達郎コンサートだった。こんな短いブランクでまたコンサートがあるなんて、私が大学時代に始めて行ってから今までに無いことだった。普通だったら3〜5年のブランクはある。

山下達郎のコンサートといえば、「レッツダンスベイビー」で鳴らすクラッカーで、カミさんが100円ショップで買っておいてくれた。なんだかコンサートの始めからクラッカーをちゃんと出せるか、ちゃんと鳴らせるかばかり気になってしまった。ゆっくり音楽を聴いていればいいのにね。

昔、あるコンサートでこの曲がかかったときに会場の2人がクラッカーを鳴らして、それが全国に広まっていまや定番になり、コンサートでは「レッツダンスベイビー」を必ず演ずるようになったそうだ。それが無ければ演奏していなかったかもとも言っていた。私がクラッカーを鳴らすのを知ったのは、ライブアルバム「Joy」で聞いて、「この音は何だ?」と思った時だ。あのアルバムがあったらきっと急速に広まったんだろう。

平日夜10時ちょっと前に終了で、その後子ども達を祖父母のところに迎えに行った。ちょっとつらかったが、今週頑張る意欲もわいたってものだ。

マコマコ2010/09/11 09:45私も、今回クラッカー初参加したいと思っています!何か気を付けた方が良いことアドバイスありますか?ちなみに、席は1階17列目です。

F-KatagiriF-Katagiri2010/09/11 10:01マコさん、コメントありがとうございます。気をつけた方がいいことというわけではないですが、達郎さんはノリが良いので、わかりやすく反応すると、どんどん話がのって来ますので、楽しめますよ。

F-KatagiriF-Katagiri2010/09/11 10:23マコさん、クラッカーを鳴らすときに気をつけた方がいいことという質問でしたか。新潟では、めちゃめちゃ派手なクラッカーを鳴らして、他のお客さんにふりかかってびっくりしていました。そういうのは真上に打ち上げて自分のところに落ちるようにしたら?と思いますが、盛り上がっていたから何でもいいんでしょうね。

2010-09-07夏目漱石「こころ」の疑問をぶつける

[]夏目漱石「こころ」の疑問をぶつける 夏目漱石「こころ」の疑問をぶつける - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 夏目漱石「こころ」の疑問をぶつける - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 夏目漱石「こころ」の疑問をぶつける - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

昨日は教育センターの研修の「授業力向上研修」の助言者だった。私よりも10歳くらい若い国語の先生方が、授業料向上研修の参加者で、研究授業の指導案を持ち寄って検討する会だった。いろいろ話を聞いて、先生方の願いや、狙っていることを引き出して、言語化していく。

みなさん、自分の今の授業について、足りないところ、うまく行かないところを何とか改善したいと努力している。教員経験10年くらいだと、自分の経験を振り返って、改善していく時だ。私はそのときくらいに「朝の読書」に出会ったのかな?

午後からは早稲田大学の石原千秋先生の講演だ。石原先生は夏目漱石「こころ」研究の最先端を行く人だ。「こころ」の解釈で、私が「当然そうだろう」と思っているようなこと*1は、石原先生の説なのだが、文学研究界ではそれがマイノリティーであることを聞かされて、驚いた。その説に反論する論理は、どういうものなんだろう?

私がかねてから持っていた疑問、「Kがお嬢さんへの恋を自分で意識したのは、お嬢さんに『何か難しいことでも考えているんだろう。』といわれて、顔が赤くなったときか?」という質問をした。「答えは、Kの体が反応はしているが、その時点では完全に意識したとはいえないかもしれない。でもその可能性は十分にある。」というものだった。

夜の懇談会でもお話ができて、私の質問は実は、10年以上前、授業中に生徒が言ってきたことだと打ち明けた。そのときの私はその発言がすばらしすぎて、全身に鳥肌が立ったことを覚えている。もしかしたら、「子どもたちの力はとてつもない」と思った最初の経験だったかもしれない。

その疑問(生徒が考えた説)を10年以上持ち続けていて、今回は石原先生に質問できて、なんだかスッキリできた。いやぁ、いい機会をいただいたものだった。

昨夜はそんな時間は長くなかったが、少々飲みすぎた。

*1:Kが自殺を考えていたのは、一番初めに襖を開けた場面

2010-09-03クイズ

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あまりにもだらけているので、説教した。

みんなの問題の解き方とその後の姿を見ていると、勉強をクイズと間違えているんじゃないかと思う。選択肢が3つあったとして、それを3分の1の確立であたるかあたらないかだけ考えて、あたったらよかった、あたらなかったらそれでおしまいということをしたって何の勉強にもならないんだぞ。

どうしてそれが正解なのか、どうしてそれが不正解なのか、考えなければ勉強にならないんだぞ。答えをどこかで調べてそれを覚えて解答欄に書いたって、何にもわかったことにならない。それじゃあクイズと同じだ。

本当にわかったということは、どうしてそれが不正解なのか説明できることだ。「だって教科書にこう書いてあるから。」なんていう説明は、わかっていない証拠だ。

勉強というのは、自分でわからないことを見つけて、それをわかるようにすることだ。それをしないんだったら、時間の無駄だ。勉強した気になっているだけじゃないか。

しっかりと、どうしてそれが正解なのか、どうして他は不正解なのか、考えながらプリントをやること。

2010-09-02昨日の小学校からのプリント

[][]昨日の小学校からのプリント 昨日の小学校からのプリント - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 昨日の小学校からのプリント - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 昨日の小学校からのプリント - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

小4の長男が小学校からのプリントを持ってきた。そこには、「公開授業のお知らせ」ということで、息子のクラスで水落さん(id:Mizuochi)が授業をするという連絡があった。4年生の保護者宛に、希望者は参観できるので、希望用紙を提出してほしいというものだった。

早速名前を書いて長男に持たせた。保護者の立場から『学び合い』に関われるなんて、なんて幸せなことなんでしょう。水落さんが授業をするのは知っていたけれど、どうやれば正式に参観できるかな?と思っていたので、とてもタイムリーでした。

うちの長男のクラスには授業参観で何度も訪れているけれど、この授業で長男や他の友達がどう動くか楽しみ楽しみ。



[]『学び合い』に関する質問 『学び合い』に関する質問 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』に関する質問 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 『学び合い』に関する質問 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

フォーラムに参加した方から以下のメールが来た。

こんばんは。○○高校の○○と申します。

先日は『学び合い』フォーラムに参加させていただき、ありがとうございました。

都合で2日目後半に参加できませんでしたが、有意義な研修をさせていただきました。早速フォーラム会場で手にした書籍を読み始めたところです。



不勉強ゆえの疑問点かもしれませんが、お尋ねしたく、お便りしています。

お手すきの時で構いませんので、お返事いただけたら幸いです。

・生徒に内在するレヴェル以上のものを求めたい場合、どうしたらよいか?(教えてもよいのか?)

私の中では、教授者である教員は、生徒の反応を予想しながら、生徒の場所まで降り、そこから一段高みに持ち上げるのが理想であると、漠然とイメージしていました。

フォーラムでは、専門家と半専門家、半専門家と素人、というように、隣接したレヴェルの生徒同士の交流が理解しやすい、と説明を受けました。やはり生徒同士の交流を、教員が越えることはできないのでしょうか?交流は「化学反応」だとも思うのですが・・・・・・。

後半、「教える」、「教えない」という話題になりましたが、肝心なところが聞けず残念です。読みのテンスやコードは「教え」てもいいのでしょうか?


・課題から派生する小さな課題がクリアできずに、そこにとどまって先にいけない生徒にはどのように対応したらよいですか?生徒同士の交流に任せておけばよいのでしょうか?



以下は僭越ながら、感想です。

特に古畑型の課題設定に関しては、自分の立場を明確化し、他者にわかるように表現するという点で、小論文につながるものを感じました。ただ、立論と表現技術に重点が置かれ、「読むこと」の比重が軽いのでは?と感じました。この点に関しては、「読むこと」を前提とした課題を設定するということで、クリアできるのかもしれません。

やはり課題設定が最重要「課題」ということになるのでしょうか。


学び合い』を実践したいという思いもあるのですが、躊躇しています。現在2年生の担任なのですが、各学年でクラス替えをしており、特にまとまっている感触もないので、わにゃわにゃとした空気になるのが予想されます。また、待つのが苦手なので(教員として致命的ですが)、黙って見守ることができるのだろうか、とも思います。


それに対して以下のように返信した。


先日はフォーラムに参加していただいて、ありがとうございました。いくつかの疑問にお答えいたします。

学び合い』は「子どもたちの力を信じている」というところから出発します。教師の力よりも子どもたちの力の方が上回る、期待以上のことをおこなえるということを知っているかどうかで、できるかどうかが決まります。※子ども「たち」というところがミソですが。

そうして、絶えず「みんなができる」ことを求めます。「1人が答えを知ったとしても、そんなことは意味がない、ここにいるクラスみんなができなければ、将来の日本はない」ぐらいの勢いで私は語ります。これが『学び合い』の考え方です。

そう考えると、われわれ教師がおこなうべきことはあまりなくなってきます。

例えば、勉強の意欲のある子は教師が何もしなくても勉強するし、勉強の意欲のない子は教師が何をしても勉強しません。この、勉強の意欲がない子を勉強させることができるのは「子どもたち」だけなんです。

こんな見方から疑問にお答えしていきます。


>

> ・生徒に内在するレヴェル以上のものを求めたい場合、どうしたらよいか?(教えてもよいのか?)

例えば、これは知識ということでしょうか?または技能ということでしょうか?

知識であれば教え込まなくてもプリントして配ればいいことですし、技能でしたら、訓練の時間を確保すればいいことです。できたかできないかがわかる課題を設定すればいいと思います。

生徒に内在するレベルを上げるのが学習なのであって、絶えずレベル以上のものを求めないと、学習の意味がありません。

また、「教えた」としても、レベルは上がらないというのが私の感覚です。子どもたちはわかったふりはしますが、レベルは上がっていないと思います。自分で調べて、自分で訓練することによりレベルは上がります。


>

> 私の中では、教授者である教員は、生徒の反応を予想しながら、生徒の場所まで降り、そこから一段高みに持ち上げるのが理想であると、漠然とイメージしていました。


これは、教師の方が上であるという考え方ですよね。まぁ、個々の子ども一人一人と比べると教師の方が上かも知れませんが、「子どもたち」の力でどこまで行けるのかというと、教師以上のところまで行けるはずです。しかし、「教師のレベルまで引き上げる」と考えると、子どもたちは教師を超えていくことができません。それでは成長は止まってしまいます。



> フォーラムでは、専門家と半専門家、半専門家と素人、というように、隣接したレヴェルの生徒同士の交流が理解しやすい、と説明を受けました。やはり生徒同士の交流を、教員が越えることはできないのでしょうか?交流は「化学反応」だとも思うのですが・・・・・・。

> 後半、「教える」、「教えない」という話題になりましたが、肝心なところが聞けず残念です。読みのテンスやコードは「教え」てもいいのでしょうか?

>


パネルディスカッションで私は「『学び合い』が教えないというのは誤りです。」と言いましたが、一番初めに書いた「子どもたちの力」を信じていて、それに基づいた教師の活動だったら何をしてもいいと思っています。しかし、だいたい「教える」というと、「子どもは何にも判らないから、教師が引っ張ってやらないと」という考えが含まれています。

私の場合は、怒るときは怒るし、答えを言うときは答えを言います。しかし『学び合い』の考え方の根本は忘れないようにしています。怒ったあとに後悔するときもあるし、答えを伝えたときに後悔するときもあります。または「必要だった」とふりかえるときもあります。

> ・課題から派生する小さな課題がクリアできずに、そこにとどまって先にいけない生徒にはどのように対応したらよいですか?生徒同士の交流に任せておけばよいのでしょうか?

他の子どもでクリアしている人はいるんじゃないでしょうか?その人を可視化すればいいと思います。


> 特に古畑型の課題設定に関しては、自分の立場を明確化し、他者にわかるように表現するという点で、小論文につながるものを感じました。ただ、立論と表現技術に重点が置かれ、「読むこと」の比重が軽いのでは?と感じました。この点に関しては、「読むこと」を前提とした課題を設定するということで、クリアできるの かもしれません。


短い文章で、読み手もそんなに時間をかけていられない場合(進路に関わる作文は特に)は、結論先型の方がいいと思います。じっくり読ませる時(高校生の作文では、ほとんどそういう機会はありませんが。)は、結論後型の方がいいのでしょう。


>

> 『学び合い』を実践したいという思いもあるのですが、躊躇しています。現在2年生の担任なのですが、各学年でクラス替えをしており、特にまとまっている感触もないので、わにゃわにゃとした空気になるのが予想されます。また、待つのが苦手なので(教員として致命的ですが)、黙って見守ることができるのだろうか、 とも思います。


学び合い』の考え方に納得できる方ならばどなたでもできますが、逆の考え方を持っている場合は、『学び合い』を方法としてしかとらえられず、却って収拾の付かない状態になります。子どもの成長をじっくり観察して、そのちょっとした変化に気づくことができるのが『学び合い』です。

まぁ、「待つ」のは我慢が必要ですが、それができるようになるとかなり余裕ができます。私も昔は一対一対応であっちに行ったりこっちに行ったりでしたが、『学び合い』を進めていって、クラス全体を見るようになりました。余裕を持てるようになりました。


学び合い』を知り始めた方の意見としてとても貴重だ。私の考えも整理できた。このようなビギナーの方から学ぶことはたくさんある。

alifeclubalifeclub2010/09/02 22:00いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。