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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
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2010-03-03固定班にこだわる

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私の授業では固定班である。というのも、「班で1つの作品を作りあげる」という課題が多いから。個々人の学習だったら班を作らなくても勝手に話し合いたい時に話し合う。しかし、複数人数で知恵を絞り、練習しあって1つの作品を作りあげる経験を是非とも経験させたいのだ。

コミュニケーションが苦手だったり、他人にきつい言葉や態度を向けてしまうのは、その人をよく知らないからだったりする。強制的に班を作って、互いに関わらせることで、「なんだ、そんな人だったのか。」と情報が入り、それまでの違和感が何事もなかったかのようにつきあうようになる。

簡単に分析すると、自分を守るために、からを固く作ってしまうのだ。安部公房のいう「日常性の壁」である。その壁は高く厚いものだと勝手に思っているが、実は簡単に壊せるのである。壊した後はかつて壁があったことを思い出せない人も多い。しかし、1つの壁が壊れたからといって、同じように全ての壁は自然に消えない。

だから新たな固定班を作る。基本的には席替えと同時に班替えをするのだが、席替えをしない担任の場合は国語の席を決める。

社会に出て、家から出て住むとなると、隣人は仲のいい人とは限らない。有能な人とは限らない。愛想のいい人とは限らない。しかし隣人たちでコミュニティーを作っていかなければならない。必要だからといって遠い親戚や、遠くにいる仲のいい人、遠くにいる有能な人をそういつも頼ってはいられない。

社会にでた後のコミュニティーは、教室と一緒だ。教室の席順と一緒だ。じゃあその限られたリソースでうまくやっていくしかないじゃないか。そこでいろいろ経験して、こういう人には自分の意見を押しつけては却ってこじれる。こういう人は自分が引っ張っていっていいなどと経験できる。

コミュニケーションがうまくない人(特に、同年代とはあまりつきあえず、教師のように年上とは口がきける人)は、授業だからといってがんばって、自分で引っ張っていこうとして空回りをし、うまく行かなくなって拗ねてしまう。いろんな人とのコミュニケーションが足りないのだ。

そういう経験を課題と相手を変えて何回も繰り返すことによって、「空気」を学んでいくのだ。