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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
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2009-10-20評論文の構造

[][]評論文の構造 評論文の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 評論文の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 評論文の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

以前に物語のパターンを示して、それに物語(小説)を当てはめて再構成する授業をおこなった。

今回は評論文の構造を示して、それをもとに評論文を書き直させる授業を行った。評論文の構造は以下の通り。

一般的には△△と思われているけれど、しかし実は××である。なぜなら◎◎だからである。

全ての評論文や意見文はこの構造で書かれてある。「一般的には新潟は寒いと思われているけれど、実は寒いんだよ。」なんていう一般的に思われていることを繰り返しても何の主張もない。逆に「一般的に新潟は寒いと思われているけれど、実は日本で一番暑いんだよ。*1」なんて主張をするとよむ人は「えっ?」となる。こういうようなことを言わなければ物書きとしては表現する意味がない(誰も読んでくれない=お金にならない)。

ということで、次のように授業を進めた。

  1. 「失敗に学ぶ」通読(グループ。よみ)
  2. 「一般的には△△と思われているけれど、しかし実は××である。」と書き込める枠を作ったワークシートを配布して、「失敗に学ぶ」から最高3つ見つけて書く。
  3. 回収し、書かれた内容をまとめて「失敗に学ぶ」の文章から8〜9の評論文の構造を示す。
  4. 子どもたちはその中から「最も著者の伝えたいこと」と判断できる上位2つを選び、その根拠となる記述を教科書から見つけ、「なぜなら〜」を評論文の構造通りに書く。(焼き直し評論文)
  5. 完成したらクラスで全員のノートを一斉に回覧し、「なるほど!」と思ったらノートに赤丸を付ける。(2分で次の人にノートを回覧する。)
  6. ノートに「著者が伝えたかったこと」を40字程度」、そして焼き直し評論文が書けた人は、評論文の構造をもとに自由評論文を書き、焼き直し評論文が2つ完成していない人は、他の人のものを参考に1つ完成させる。

私は全く「失敗に学ぶ」の解説はしなかった。最後の課題を読むと、ほとんどの人が「著者の伝えたいこと」をきちんと受けとめていた。また、後のふりかえりでも「評論文を読めるようになった」と書いてくる生徒が思いの外多かった。

授業をしている最中、授業者としてはあんまり手ごたえを感じることができなかった。実際のところ、「あーあ、どうしよーかなー。」という状態だった。しかし、予想に反して学んだことが多かったようだ。不思議なもんだなぁ。案ずるより産むが易し。

*1:約10年前、8月上旬に新潟は最高気温37°を4〜5日連続で記録したことがあった。この時沖縄は最高気温33°程度だった。