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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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2009-09-01物語のパターン

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国語の文章を読む上で、目標(課題)の設定が難しいとよくいわれるので、何かパターンはないかな?と思って考えてきた。こうするとなんだか読み研方式になりがちだけれど、ゆるーいパターンを作っておけば、作品に応じて変えられるかな?と思って、作ってみた。

物語のパターン

登場人物が「旅」に出て「逆転」する

「旅」とは物理的移動だったり精神的逡巡だったり、とにかくさまざまに悩んだり成長したりとのある「変化」を伴うものである。これがない物語はない。これがあるから「物語」となる。

「逆転」とは、ある登場人物の立場や考えが、劣勢もだったものが優勢になったり、負けていたものが勝ったり、またはそれぞれその逆だったりというものだ。(ここらへんは読み研方式の受け売り。)

登場人物はなにかの象徴であり、それと逆転するものもなにかの象徴である。その象徴を読み取ることでその物語のテーマも読み取れることになる。(ここは発展課題。)

書き込みワークシートを配り、「はいどうぞ」という感じで授業をおこなった。1年生は「羅生門」、2年生は「山月記」でおこなった。「羅生門」の読み取りは象徴まで読み込めた人も多かったけれど、「山月記」はなかなか難しかったようだ。どちらも「負」のイメージ礼賛(それほどでもないか?)がテーマだ。

「羅生門」は「生きていくためには手段は選ばない。」という「生への執着=下人」が最終的に逆転して優位に立ったという結論を導き出せていた。

ところが「山月記」は結局「他人と交流しないと李徴のように虎になるほど身を堕とす。こつこつやれば袁傪のように出世する。」という読みをする生徒が多かった。うーん、なかなか常識から外れて読み込むのは難しい。

ikutosuikutosu2009/09/01 19:27これ、面白いですねえ。
池田修さんご案内の「コナン型の読み」「コロンボ(古畑任三郎)型の読み」のパターンで言うと、片桐さんは前者の読み方をさせたかったわけですね?

山月記なんかは、「虎に変身することで、究極の美を体現した男の悲しみ」(思いっきり「読み」研風)とかテーマを限定してしまって、なぜそういうテーマが読み取れるのかという前半部分を書き込ませていくという方法も取れないかな、と思いました。
コロンボ型の読みですね。

高Ⅰで「婪り」をこれから読ませるのですが、物語のパターンとして、参考にさせていただきます。

ybhdv7ybhdv72009/09/01 22:19まだまだ未熟なために、毎日失敗してます(笑)失敗談をガンガン発信していますが、皆様からのコメントに勇気をいただいてます。ありがたいです。

jun24kawajun24kawa2009/09/01 22:29どんなテクニックでも、
子どもに取捨選択する権利を留保すれば、全く違った意味が生じます。
でも、Kさんもおじさんから、おじ~さんへの道をひた走っているんだね。ふぉふぉふぉ

F-KatagiriF-Katagiri2009/09/02 11:18筑田さん、そうです。そうさせたかったのですが、「山月記」ではちょっと目標が高すぎました。コナン型ではなくコロンボ型にすれば読みが深まったと反省しております。

ところで、コロンボのドラマっていつも「コロンボ型」じゃなくってコナン型の時もあるんですよね。

F-KatagiriF-Katagiri2009/09/02 11:19こに〜さん、失敗談をどこかでまとめたいなぁと思っています。その時は協力よろしく〜。

F-KatagiriF-Katagiri2009/09/02 11:22西川先生、「方法の自由」の保証を心がけております。解像度の高いディスプレイだと字が小さくなります。高性能のパソコンがあだとなる今日この頃です。設定で解像度さげればいいのでしょうけれど、そうすると写真がきれいに表示されないというジレンマがあります。

ima-kiyima-kiy2009/09/02 23:38「物語のパターン」というと、石原千秋の物語文指導を思い出します。
(「○○が○○になる物語」か「○○が○○する物語」という文に要約させる指導)
大学4年次の半期だけ教わりました、石原先生。

F-KatagiriF-Katagiri2009/09/03 12:58ima-kiyさん、石原先生の授業をうけたことがあるのですか。羨ましい。私はいろんな書籍でお世話になっています。