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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
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2009-02-14NIE合同ネットワーク部会

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NIEネットワーク部会への出席はとても久しぶりだった気がする。大学院修了時以来かな?「クライマーズ・ハイ」を読んでから、新聞製作の裏側にとても興味があったのだが、講演で論説委員長の方が「社説」をどのように作るかを話してくれた。「クライマーズ・ハイ」に書かれてあるのとほぼイメージ通りだった。

講演者は「社説なんて誰も読んでいない。」とちょっと自虐的だったが、実はそうなのかもしれない。私は社説もコラムも読まない(新聞によっては読むコラムもあるが)。じゃあ、そんな読まれない社説は何のために書くのかというと、私は新聞社員のために書くべきだとという意見だ。

「自分の新聞はこういう方向でこのようなことをこのような意見で報道していくぞ。」と社内にアピールするのが社説の意義だ。もちろんそれを読者が読んで、賛成、反対の意見、感想を持つものだろうけれど、それほど読者に読まれなくても社説を掲載続けるというのは社内に対する鼓舞という意味もあるはずだ。

あんまり何も考えていなかった昔、私は「新聞の社説やコラムを読んで、それをまとめて作文にすれば国語の力がつく。」なんてことを生徒に対して言ったことがあるけれど、コラムの文体は全く関係ないところから書き出し、急に方向転換して意見を言うという小論文や作文にあるまじき構成なので、生徒がそれを真似ると支離滅裂な作文になる。

社説を読んでそれに影響を受けると、「〜べきだ。」という文体になり、責任の所在が自分にない文章になる。また、新聞によっては、毒にも薬にもならぬ論説を展開していて、オリジナリティーが全くない社説を書くので、おもしろくない。生徒も当たり障りのない文章しか書かなくなる。

ということで、小論文・作文学習に社説やコラムを取り入れるのはやめてしまった。

国語部会では「子ども新聞を作ろう」ということで、ワークショップだった。なかなか楽しい。「昨日の新聞から子どもに知ってもらいたい記事を選び、見出しをつける」ということだった。何を知ってもらいたいのか?ということで編集意図が必要になる。ただ単に一面にあるからといってそれを単純に選ぶと、「何でこれが必要?」という問いに対して答えられないことになる。

他の班のを覗くと、とてもきれいに、工夫されているのがわかる。それに触発されて、挿し絵を入れたり、新聞のタイトルを考えたりしてみた。

新聞はそれを読んでもらった人に何かしら「動いてもらう」という意図があるべきだと思う。情報を見て行動することもあるだろうし、今までこう思っていたことが実は高だったと「心が動く」こともあるだろう。そういう意図を伝える、そして動いてもらうというのが新聞の存在意義だと思う。だからそういう意図で私は「鍋2つでマリオカート1,000円引き!」というタイトルをつける記事を選んだ。きっとこの記事を子どもが読めば、イトーヨーカドーに行くんじゃないかな?と思って。でも単なる広告になっちゃったかな?

最後のまとめで、新聞社の方が、「1面の記事を持ってこないと、そのあとの記事を持ってきてもわからないよ。」「見出しは11文字以内。」なんて杓子定規なことをアドバイスしていたけれど、新聞を1面から読むと思ったら大間違いだよ。逆から読む人がどれだけ多いか。しかも逆から読んでいって、それで大丈夫なんですよね〜。また、模造紙に3つの記事だけだったら、見出しが11字以上あっても、ちゃんと目に入るはず。模造紙にまとめる子ども新聞を商用紙と同じ価値基準で判断しないでね〜。なんて思いました。あの子ども新聞はあれできちんと意味があるんじゃないかな?

とにかく、授業研究会のメンバーが沢山集まり、約1年会っていない方とも久しぶりにお会いできた会だった。ワークショップに参加できなかった方は、もったいなかったです。フォーラムでこれをまたやろうという話が出ました。

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nokogirisounokogirisou2009/02/21 22:58コメント遅くなってすみません。おいでくださいましてありがとうございました。授業研のみなさんにきていただき感謝です。
そうなんです。「編集意図」これが大事で、これを話し合ってもらいたかったのです。「読んだ人に動いてもら」という意図はすっかり忘れていたので、片桐さんの発表には刺激をうけましたよ。それから私も新聞をうしろから読んでいます。だって社会面の方がおもしろいもん。

F-KatagiriF-Katagiri2009/02/23 13:27新聞を作っていて、編集意図に触れられないままだなーと思っていました。きっともっと時間があれば、そんな話になったのかもしれません。「子どもたちに何を伝えたいか」と言って明確化した方がよかったかもしれません。でも、ある班は「地元のことを知ってもらう」という編集意図をしっかり出していましたよね。