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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2008-11-13誤読の構造

[]誤読の構造 誤読の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 誤読の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 誤読の構造 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

子どもたちは文章を「誤読」しまくる。「こころ」の「私」を女だと思ったり、今やっている論説文も著者の書いていることとは全くかけ離れていることを読み取ってしまう。

今やっている論説文は

心に「海」を持って

という文章なのだが、多くの子どもたちが

広い心を持ってコミュニケーションし、何でも受け入れるべきだ。

と読み取っている。「教科書のどこにそれが書いてあるの?」と聞くと「……?」となる。結構成績がいい子どもも同じように読み取る。なぜこういうことが起こるのか?

最近誤読する子どもたちを観察して気づいたのは、「先入観」や「思い込み」でおおざっぱにその文章を捉え、その先入観や思い込みを修正することなく、自分の先入観通りに単語を拾って読んでしまうということだ。

もちろん私も「だいたいこんな内容だな」と読み始めの時は捉えるのだが、「おや?」と思うと修正する。しかし、その修正がなされないまま「こういう内容だ」と結論づけてしまうのだ。

実は「心に『海』を持って」という文章は、先ほど示した誤読された内容とは全く逆で、

「物事を取り入れるときには『海』という障害物を作り、本当に必要なもの、重要なものだけを取り入れるべきだ。」

という趣旨が書かれてある。のだ

「海」=「広い」→「海のように広い心」というステレオタイプで頭を支配されると、それから抜け出せない。抜け出せないでいると分からない言葉は無視したり、そのステレオタイプに合う言葉だけを拾い上げて読み取ってしまうのだ。

さて、じゃあその固定観念から抜け出せるようになるためにはどうすればよいのか……。結局沢山文章を読むしかないのかなぁ?沢山文章を読んでそれぞれの文章に対する「いいたいこと」をまとめる?

うーん私の最も嫌いな「要旨をまとめる」という作業が実は文章を読む上で重要だったのか?私の方向を転換すべきなのだろうか?


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内田樹先生のブログ(悲しい知らせ)に、「大学役員になったので、今後の執筆、講演は全てひかえる。」という記述があった。

ということは、今年のフォーラムで内田先生をお呼びできてラッキーだったということだ。もし、来年のフォーラムにと考えていたら不可能なことになる。一期一会だなぁと思う。

さて、来年のフォーラムはどんな企画を立てようか。週末の打ち合わせが楽しみだ。

[]気合い 気合い - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 気合い - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 気合い - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

先週の授業で、不参加者がめちゃめちゃ多くなったクラスの授業が今日あった。約1週間かけて何を語るかを考え、授業初っぱなから気合いをめちゃめちゃ入れて語った。怒鳴るわけでもなく、「本当に必要なんだぞ。」という気合いが伝わるように語った。

語ったあと、教室の一番後ろに立って眺めていた。いつもはふらふら歩いて、寝ている生徒を起こし、ちょっと取り組んでいる生徒の課題を眺めたり、課題から離れそうになっている生徒にはちょっかいを出すんだけれど。

その後、先週はまるっきり取り組もうとしなかった生徒も教科書を開くようになっていた。また、少なくともやっているふりをしようとしている生徒もいた。睡眠は2名だけだった。

自然と相談事はひそひそ声でするようになり、活発なときに比べて周りとの交流は1割ぐらいになってしまった。しかし、この「勉強しなきゃヤバイオーラ」が教室全体に満ちあふれていた。だからいつもは隣と私語をし始める生徒も教科書を読み出していた。これも『学び合い』だなぁと思う。自分一人の力では学習に取り組めないけれど、周りの空気を感じて取り組むようになるというものだ。

決して私は「無用なことは喋るな。」とか、「赤点になるぞ。」とか言ったわけではない。あの空気はそのクラスでは今までになかったものだ。

そんな空気を作れるあのクラスはかわいいなぁと思うし、すごいなぁと思う。

ikutosuikutosu2008/11/13 12:46「読み」研の構造よみ、要旨よみ、要約よみのうち、構造読みだけでもけっこう誤読は解消できます。

「どこで区切ることができるか」を検討することで、細部の読みも自然とできるわけですね。「AさせたいならBと言え」なんていうことばを懐かしく思い出しますが。

F-KatagiriF-Katagiri2008/11/13 13:13読み研方式をちょっとかじったことがあったのですが、教師の思考の枠に「よみ」を当てはめているようで、離れてしまったんです。何か1つの課題でじっくりテキストにあたらせることができるはずと取り組んできました。しかし、読み研方式のようなやり方も必要なのかな?と思い始めました。

MizuochiMizuochi2008/11/13 19:02今年のフォーラムでいただいた様々な好評の中で、
内田先生の講演に対するものは、とても多かったように思います。
「悲しいしらせ」をラッキーと思いましょう。また、2011年以降に、大きく成長したフォーラムにおいでいただきましょう!
その意味でも週末の打ち合わせが楽しみです。
講師やコンセプトはたいてい、2人で飲んだくれる中で決まってきたもんね。
今年は、大勢でできるのが楽しみです!^^

F-KatagiriF-Katagiri2008/11/14 09:27水落さん、打ち合わせが楽しみです。次回のイベントはいろいろ案があるのです。NSGの学生さんたちとのコラボなんてできたらいいなぁ。元オリンピック代表監督の◎町監督とか、芸術科の◎々野さんとか、夢はあるのですが、本当に一番お呼びしたい人は……、明日提案します。