上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
研究室ページ katagiri-lab
niagara@cocoa.ocn.ne.jp
教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
http://manabiai.jimdo.com
2007-03-12思ってもみなかったこと
■ [授業]思ってもみなかったこと

私は以前から、ずーっと、義務教育の方が、きっちり字を教えて、作文指導も熱心におこない、班活動もどんどんして、表現を取り入れているものだと思っていた。
だから中学校で班活動をしているんだから、高校でも継続しておこなえばすんなり実現できるはずだという考えだった。
ところが、生徒の「この1年間で学んだこと作文」を読んでいると、次のようなことに驚かされる。
- こんなに字を直されたのは初めてだ
- こんなに音読をしたのは初めてだ
- こんなに作文をなおされたのは初めてだ
- こんなにグループ活動をしたのは初めてだ
- こんなに仲間と協力したのは初めてだ
- こんなに返事を指導されたのは初めてだ
- こんなに挨拶を指導されたのは初めてだ
もしかしたら、中学校の国語では、高校のそれとほぼ変わらないような授業をしているのだろうか?
上教大にいたときによく行った、上越地区での小学校の授業参観、学校参観は、子どもたち同士の交流はたくさんあった。これらを基準に他の地区の小・中学校を考えてはいけないんだろうなぁ。
日記の検索
カレンダー
最近のコメント
- 2019-11-03 F-Katagiri
- 2019-11-03 bunbun-h
- 2019-10-14 F-Katagiri
- 2019-10-14 bunbun-h
- 2019-10-11 F-Katagiri
最近のトラックバック
カテゴリー
あ、文字の指導や、挨拶の指導を国語では熱心にやってはいないということなのかな?
学校訪問をしていたころには,国語担当の主事から熱心に指導しているという話を聞いたことはありませんし,訪問先でも印象に残るような授業を参観したこともないのが実状です。
(地域限定ですし,あれから何年も経っていますから,変わっているかもしれませんが...)
特に,「こんなに音読をしたのは初めてだ」「こんなに作文をなおされたのは初めてだ」「こんなに字を直されたのは初めてだ」という感想には納得してしまいます。
作文は課されるとは思いますが,指摘されたようなほど熱心にフォローしている授業というのはあまりないのではないでしょうか。
それだけにF-Katagiriさんや上越地区での小学校の授業実践が注目されるのだと思っています。
あたりまえですよ
教科によって、教師の質が分かるわけない!
生物の資質は正規分布なんです。
ただ、平均の分散は母数の平方根で除される数になります。
簡単に言えば、みんなの力が集まれば、一人一人の出来不出来は限りなく小さくなるのです。
ちなみに、上記の統計学の知見は、相互に関わることによって、それが変わる部分を考慮していません。
我々が知るとおり、関わり合えば、どんどん凄くなります。
つまり、平均値は高まり、分散は小さくなる。
簡単に言えば、みんな凄くなる!ということです。
F-Katagiriさんが出会った理科教師は、その人の資質はもちろんですが、関わり合うことによって、みんな凄くなったんです。
国語の人も、同じです!