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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第14回(2018年)は静岡県でおこないます。
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2017-12-08プレテストを解いてみた

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新テストのプレテストを解答してみた。といってもざっとだけれど。

今までのセンター試験とはずいぶんと変わったという印象があった。きっと一番の売りの第1問目,生徒会規約と生徒会役員の会話記録と,生徒からの要望書の数を集計した表と,生徒会新聞という全く異なった4種類の「情報」を俯瞰して記述問題を解いていく。

俯瞰しなければならないので,これが冊子で配られることを考えると,けっこう大変だなと思った。2次元的に4種類の情報を並べてあっち見たりこっち見たりする必要がある。今までの文章読み取りだったら,1次元的に行きつ戻りつすれば良かっただけだったから。

私は問題文を全てプリントアウトして机に並べて解けたから,ちょっとは楽だったのかもしれない。ディスプレイ上だったら,きっと解くのが嫌になったと思う。

新聞の記事で「情報量が多くなって,時間が足りない」ということが書かれてあったが,情報の取捨選択も求められているんだろうと思う。読まなくていい部分を即座に切り捨てる必要があるということだ。今までセンター試験の国語の問題文で読まなくてもいいところなんて1文字たりともなかったと思う。

そして,問題文に書かれていないことを推測して答えるという問いもあった。

なかなか面白かった。こういうことを学んでいる高校生にとっては,きっとそれほど難しい問題ではなかったと思うが,やったことはない生徒にとっては混乱したのだろうと思われる。

「深い学び」とは,今まで学んだことを俯瞰して新たな関係性を見つけたり,新たなことを発見したりということだと私は考えている。4種類の資料を俯瞰して関連付けて答えさせる問いは,「今までの1次元的読み取りでは育まれない力」なのではないか?と思った。

2017-12-05授業づくりの難しさ

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学部2年生の授業で,1人30分の模擬授業をおこなっている。学部2年生ながら,みなさん堂々とおこない,声も通るし,指示も明確。自分が学部2年生だったときは,絶対こんなんじゃなかったよな〜。と思ってしまう。学校で表現活動が私の時代よりも多くなったからなのだろうか?

ところが難しいのは,評価規準の設定。「本時の目標」を設定して授業をするのだが,それをどうやって見取るのかの規準が示せない。

「○○について親しみを持ち,興味関心を深める」という目標を立てたとして,それを測る物差しを持ち合わせていない。「興味関心を深めましたかー?」,「はーい。」では測れないだろう。

現場教員でも難しいところだ。いやいや,そもそもそんな規準を持つ意識さえない現場教員もたくさんいる。

これから教員になる学生さんたちは評価について勉強すると,明確な,いい授業ができるようになるんだろうと思った。だいたい私の大学時代は,評価についてなんて考えた記憶もなく,「単元目標」,「本時の目標」は,指導案例のコピペだったからなぁ。初任者研修もそうだったかもしれない。

2017-12-022017シーズンホーム最終戦

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14年間のJ1時代が終わった。ここ最終6試合に関してだけいうと,今日3位のセレッソ大阪に勝ったので,勝ち点としては川崎と並び1位であり,得失点差で2位となっている。それだけ終盤のアルビの調子は上向きであり,これが中盤から出ていれば,簡単に残留はしていたんだと思う。しかし,それは言ってもしょうがないこと。

長岡市から新潟市に移り住んで14年が経つ。長岡に住んでいた最終年にJ1昇格を果たし,私はほとんどJリーグに興味はなかったのだが,新潟市にせっかく居を構え,日本のトップリーグがすぐあそこに見えるビッグスワンで行われているのにそれを観戦しないでどうするんだ?という気持ちもあり,当時は大量に配布していた招待券でビッグスワンに足を運んだ。

そこではまってしまい,後援会に入り,毎試合行くんだったらとシーズンパスを買うようになった。ある意味典型的なアルビサポだったのかもしれない。

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子どもが小さい頃には自転車の後ろに乗っけて,ビッグスワンに向かう。アルビのチャントを子どもと一緒に歌いながら後ろに座った子どもはフラッグを振りながら試合に向かった。子どものある年の新年の目標の1つは「自分の自転車に乗ってビッグスワンに行けるようになる。」というものがあった。

新潟でのホーム戦は,冬は寒く,夏は暑いというシビアな環境でのものだったが,新潟の季節を肌で感じられる機会でもあった。子どもが小さい頃は,あまりの寒さにスタンドにいられず,かぜをよけて試合が見えないところに行ったら,ゴールが決まったり,あまりの寒さに子どもが帰ろうと言い,負けているから……と思ってバスに向かったら,同点ゴールを決めたなんてこともあった。

屋根はあるが,風によって雪や雨が吹き込みびちゃびちゃになりながら声を出す。それが新潟の応援の仕方だ。(というか,いつも2層目にいるので,風が吹くと濡れる仕組みになる。)

子どもが大きくなるとサッカーの練習や試合がアルビの試合に重なり,子どもと一緒に応援に行ける回数はかなり減ってきた。昔は家族4人分のシーズンパスを買っていたが,今では大人1人,子ども1人分になった。カミさんと2人で行く場合は,子ども用シーズンパスに大人用差額を払って行けるのだ。

今シーズン,家族4人そろって応援に行ったのは数回だけだったなぁ。サッカー部,Jリーグトップゲームを見せないでどうするんだ?とも思う。でも,たまに,サッカー部全体が招待される時もあって,その時はかなりいい席で応援できる。

今シーズン中盤からずーっと最下位に居続け,「もうだめだろうな」とは薄々思ってはいた。前々節のホーム戦で甲府に勝っても降格が決まった。そんな中,ブーイングが起こるわけでもなく,選手に対して健闘をたたえる拍手が起こった。昨シーズン最終戦,負けていても得失点差で降格を免れるという試合で,試合の残り15分くらいめちゃめちゃつまらないパスを回すだけの試合をした。点を取りに行かないのだ。残留が決まってもブーイングだったということを思い出す。

どんな状態でも試合を諦めないこと,点を取りに行くことというのをサポーターは望んでいて,結果悪くても,それはそれでしょうがない。という試合を新潟サポーターは望んでいる。それが最終戦の評価に現れているんだと思う。

サッカーリーグ界は本当にシビアで,どんなに負け続けても来年があるリーグとは大きな違いだと思う。だから好きだし,海外では「50年以上応援し続けて,ようやく1部に上がった」なんていうのがざらにある。長いスパンでチームを愛することができる。「勝てないからサポーターを辞める」なんていう選択肢はあり得ないのだ。

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高校現場にいたときから,生徒たちにアルビ愛を語り,「昨日のアルビの勝敗で先生のテンションが変わるから,アルビの試合結果を気にするようになった。」なんて言われるようにもなった。その教え子が今日初めて試合観戦に来たなんていう連絡も受けた。

来シーズンからJ2だが,今まで「小・中・高生チケット」(だいたい1,000円)が,「U22チケット」になる。つまり,大学生まで1,000円で観戦できるのだ。これはありがたい。大学生にも普及するためにがんばろう。

最終戦,3位のセレッソ大阪に勝ったことにより,最下位を脱出したことを付け加えておく。来年,ルヴァンカップに出場できるんだろうか?J1チームと対戦できるのは絶対にいい経験になる。

来年は,松本と,千葉と,山形と,甲府と,行きたいところが沢山ある。

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2017-11-27ギフテッド

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7歳のメアリーは叔父のフランクに育てられている。天才数学者の母親は自死したのだ。メアリーもその才能を引き継ぎ,数学的才能が飛び抜けている。

フランクはメアリーに他の子どもと同じように友達を作り,思いやりを持ってほしいと,近くの小学校に通わせる。ところが授業での勉強は退屈でしょうがなく,問題もたくさん起こす。

クラスの担任の先生,校長先生がメアリーの才能に気づき,校長は“ギフテッド教育”で名高い学校への転校を勧める。メアリーの噂が祖母のイブリンまで届き,イブリンは親権をかけ訴訟を起こし,メアリーにギフテッド教育を受けさせようとする。

学校の意義を考えさせる作品だった。(こんなことはあまり他の人は考えないのかもしれないけれど。)学校は子どもの才能を引き延ばすところであるのは当然だ。優れた才能だったらどんどん伸ばすべきだ,それが社会のためになる。

しかし,それが本人のためにならないこともある。7歳で親(代わり)の存在と引き離され,英才教育を受けさせられる。これがメアリーのためになるのだろうか?

学校は子どもの才能を引き延ばすところであると同時に,社会や親権者からのエゴから守らなければならないところでもある。

冒頭,フランクが小学校に通わせようとする初日の場面で,近所に住んでいるメアリーをずっと世話していたおばさんのロバータが反対する。どうして?と思っていたが,メアリーの特別な才能が発覚してしまい,今までの穏やかな生活ができなくなってしまうことを恐れていたんだと思う。

他の子どもと同じように外を知る経験を持たせたいという思いと,外に出れば,危険があり,安心な生活が壊れてしまうという怖れのジレンマは,幼い子を持っている親として常に抱いている。わかるな〜。

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2017-11-24主体的・対話的で深い学び

[]主体的・対話的で深い学び 主体的・対話的で深い学び - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 主体的・対話的で深い学び - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 主体的・対話的で深い学び - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

「主体的(な学び)」,「対話的(な学び)」,「深い学び」について整理してきたが,整理してみれば見るほど全てが相互に関わっていることがわかる。

もちろんそれぞれピックアップして論ずることができるが,論じていくと他の学びに繋がってくる。

過去(自他),現在(自他)の学びから未来(未知)への学びを生み出すという共通点がある。


「未来(未知)への学び」についてまとめると,

「主体的(な学び)」では,「学びの意味を見つける(意味が変わる)」という学びに繋がる。*1

「対話的(な学び)」では,過去の情報との対話,現在の周囲の非意図との対話,そして未来に「どうしたいか」,「どうなりたいか」,「どうあるべきか」という対話となる。*2

「深い学び」では,「鳥瞰的視座」に立つことにより,今まで(過去)見えなかった関係性から,新たな学び(未来)が生まれてくる。*3

過去のことを現在学んで,そこで留まっていては,「主体的・対話的で深い学び」にはならないということだ。

ちかごろは,「授業デザインの掛け違え」の事例を集めている。先日授業で課題にしたところ,学生が以下のような事例を出してくれた。

私が見た理科の授業で、ゴムを使って台車を飛ばす実験をしていた。授業の初めに先生はゴムの長さや二重や一重、引きの長さなどでどのように飛ぶ距離が変わるかを比較しようという趣旨の話をして子供たちに自由に実験させる環境を作ったが、子供たちはどれだけ遠くへ台車を飛ばせるかに集中してしまい、しまいにはやる子供、使うゴム、引く長さまでもほとんど同じなのにも関わらず何回もおこなうようになってしまっていた。中にはゴムを変えたりしているグループもあったが、目標がずれたグループがあったので、授業デザインのかけ違えがあったと思った。

未来にどのような学びがあるのかの期待感を持たせなければ,「活動ありて学び無し」の内容となってしまう。「目標の提示,共有化」の重要性がここにある。

「この授業が終わったら,どんな新たな世界を見ることができるのか?」というわくわくする授業を追求しなければ。

2017-11-17新潟地区中高連絡協議会(数学)

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前勤務校の先生が,アクティブ・ラーニングの研究授業をするというので,参加させてもらった。私は会員ではないが,主催の先生と会長の先生のご厚意で参加を許可してもらった。

新潟市で,中学校と高等学校でこのような連絡協議会を開催している教科は数学だけだそうだ。とてもうらやましい。高校の先生は中学校でどんな授業をしているか,ほとんど知らない。(特に,国語では,中学校でどんな教科書を使っているか知っている人は少ない。)年1回定期的に中学校と高校で交互に授業公開をしている。すばらしいことだ。

私は国語教師だったが,数学の授業を見にいくと,純粋に授業デザイン,学習者の動きを観察することができる。教科内容に囚われることなく授業を観られるので,とてもいい。新潟中央高校は数学科を挙げてアクティブ・ラーニングに取り組んでいる。始めたばかりなので,もちろんこれからのところはあるが,全県的にみて,高校で,教科を挙げてアクティブ・ラーニングに取り組もうとしているところは,私の知るところではここだけである。高校の場合,ほとんどは個人的におこなっているものばかりだ。

協議会で中学校の先生と同じグループになり,情報交換をした。ある中等教育学校では,3年生(中学の年代)までは,アクティブ・ラーニングを進めているが,4年生(高校の年代)からはまだまだで,高校籍の先生にはアクティブ・ラーニングが浸透していない。けれど,6年間なので,3年までそのような授業を受けた生徒が4年生に進学して,アクティブ・ラーニングを求めるようになって来ているというのだ。

そして,中学籍の先生も4年生以上の授業を受け持つので,その影響で高校籍の先生方にもアクティブ・ラーニングが浸透していくことが期待できるということだった。

新潟市の義務教育では,アクティブ・ラーニングをやって当たり前という文化が作られつつある。その授業を受けた生徒が高校に進学して,アクティブ・ラーニングを求める(逆に言えば,一方的な情報伝達型の授業には興味を示さない)ようになる可能性が高い。今,高校で意識改革がなされないと,新潟の高校教育は新潟の高校生の能力は時代に取り残される可能性が高い。

なんと,懇親会にも参加させてもらった。最近とても興味がある「数学特有の見方・考え方」とは何か?と議論をふっかけて,いろいろ教えてもらった。数学ド素人の私だから,「数学を勉強する意味」を素直に聞けるこの会は,とても面白かった。

この懇親会でも高校教育でのアクティブ・ラーニング導入が早急に必要だとの訴えを管理職,教育委員会の方からもたくさん聞いた。行政,管理職は必要性を認識し,推進しようとしている。現場の教員は嵐をやり過ごすことはできないんじゃないかなぁ?新潟中央高校数学科みたいに腹をくくらないとじゃないかな?

2017-11-14ディベート授業

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本日の「教育実践基礎論」(学部2年生)の授業で,全3回の対戦が終わった。論題は

公立・国立高等学校・中等教育学校は大学進学指導を禁止すべし。

というものだった。大学進学指導の行き過ぎによって本来授業での身につけるべき力が後回しにされているのではないか?という個人的見解から生み出した論題を,ついこないだまで高校生だった学部2年生にぶつけることにより,どんな考えを出してくれるかな?という期待があった。

定義とプランはこのように作ってみた。

大学進学指導」とは教職員による授業内外での大学入試問題演習などの大学入試対策指導、授業、講義、講座や、生徒の成績をもととした大学合格率判定による進学指導全般のこととします。

プランを述べます。

・禁止開始時期は、2018年1月1日からで、2020年度大学入試に関わる指導は全て禁止とし、学習指導要領で定められた教育活動に専念します。そしてこの政策開始に伴う準備時間の不足はこのディベートでは考えないことにします。

・大学進学指導を禁止する法律、またはそれに準ずる条令などを制定し、守れなかった学校、校長、教職員などは懲戒処分が科せられます。

3回の対戦で出た肯定側メリットは以下の通り。

  • 大学進学指導を書籍や外部に求めるので,経済が回る。
  • 大学進学指導に割いた時間が他の生徒指導や授業準備に回せるので高校教員の負担が減る。
  • 大学進学以外の進路の選択肢を生徒が公平に判断できる。
  • 本来学習すべき内容をきちんと学習できたり,本来の総合的学習の時間の使い方がなされる。

否定側デメリットは以下の通り。

  • 大学進学をしたい人で困る人が増える。
  • 大学進学をしたい人が通常授業を休んだり,内職をしたりする。
  • 金銭的に余裕が無い人しか進学指導を受けられない。
  • 大学進学ができない人が多くなるので,貧困層が増える。

どれももっともなものである。ディベートをすると,いろんな視点から,いろんなメリット・デメリットをあぶり出すことができる。それが一番の効果のような気がする。

これから教員になろうという学生達だからこそ「教員の負担」なんて視点もでてきているんだなと,頼もしく思う。

最後に,ほとんどの人たちがディベート初体験だったにも関わらず,ジャッジをしっかりとやって,納得できる判断で勝敗を決していたのが,すばらしかった。

2017-11-06ブレードランナー 2049

[]ブレードランナー 2049 (2017) ブレードランナー 2049 (2017) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ブレードランナー 2049 (2017) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ブレードランナー 2049 (2017) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ユナイテッドシネマで観る。平日だが結構な入りだ。

前作から30年後の設定で,街並みがちょっとスマートになっていた。前作は本当に今の新宿とか,新橋とか,あんな感じだった。それから,廃墟になっている街も舞台となった。何があったかは語られてはいないが,天災か戦争か……「大停電」というキーワードはあったけれど。

人間とレプリカント(人造人間)とバーチャル人間と,人間とレプリカントから生まれた子ども

確実な肉体と過去を持つ「人間」

確実な肉体と植えつけられた過去を持つ「レプリカント」

肉体を持たず,過去も持たない「バーチャル人間」

確実な肉体と過去を持つ「人間とレプリカントの間の子ども」

4者4様の悩みを抱えて生きている。でもその中で一番人間らしく生き生きとして見えるのが「バーチャル人間」であるジョイなのが不思議だった。ジョイはブレードランナー である「K」のために作られたホログラムの恋人で,いつもKに寄り添い,勇気づける。アドバイスを与え,悩みを聞いて癒してくれる。ジョイもKに恋心を抱いているかのように振る舞うが,そのようにプログラムされているのか,レプリカントも感情が芽生えてきているのだから,バーチャル人間も感情があると捉えた方がいいのか,そこがよくわからない。

ただ,肉体がない。空間に浮かんで見えるだけだ。その肉体に触れることはできない。その肉体がないということを残念に思っているかのような振る舞いをする。

レプリカントは自分が人間であった方がいい,人間でありたい,今持っている小さい頃の記憶は本当にじぶんの記憶であった方がいいと願ってあがく。そこにアイデンティティのよりどころを求めている。

自分が自分であることは,自分の過去があるからである。人間が人間であることは,自分の過去があることである。その過去は切り離してしまいたい過去かもしれないけれど,その切り離してしまいたいという思いがあるからこそ自分であり,人間である。

「攻殻機動隊-GHOST IN THE SHELL-」では,アイデンティティのよりどころとして「過去は関係ない,今,どう行動するかだ」というとらえ方だったが,「ブレードランナー 2049」ではそう捉えていなかった。

人間は「今」だけでは自分を保つことができず,「過去」から続く「今」から,「未来」を臨む(望む)ことで生きていけるのかな?と思わせてくれるのが,この映画のラストシーンなんだと思った。

写真は「バーチャル人間」のジョイ

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2017-11-03ブレードランナー

[]ブレードランナー (1982) ブレードランナー (1982) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ブレードランナー (1982) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ブレードランナー (1982) - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ブレードランナー 2049が上映中なので,観に行くために第1作を観た。なんと,Amazonビデオで100円で観られる。画質が低い方は100円だが,iPadを接続し,うちの大型テレビでも十分に観られる画質だった。なんていい時代なんだ。ただし,ダウンロードしてから観ないと,動きがカクカクしてしまう。これはうちのWi-Fi環境のせいなんだろうな。

いろんなメディアで紹介されていたのだが,とにかく映像がすばらしい。CGなんて一切使っていない。使っていないがとても綺麗で精密だ。

1982年から見た2019年が舞台だが,2019年にはまだまだ実現できそうのない技術(空飛ぶ車など)は描かれているが,でもとてもリアルだ。実は,このブレードランナーを元に,日本の未来の街並み(特に東京中心部)が作られていったというのだ。いつも雨が降っていて,ゴミゴミしていて,広告がどぎつく,最先端のICT技術も混在しているという東京の姿。今とそう変わらない。舞台はロサンゼルスみたいだけど。

まさに「攻殻機動隊」の世界だった。

レプリカントは人造人間で,過去を持たないし,寿命もシステムによって限定されている。人造人間だから感情は持たないはずだが,あまりにも精密なので感情を持ってくる。自分の過去が本当のものなのか疑い,寿命が近づくことを恐れ,生き延びようとあがく。

アイデンティティとは何かということを描いている。そしてそれを排除しようとするブレードランナーがいる。人間の脅威になるからだ。生まれながらにして人間から排除されようとするレプリカント。

人間とは何か,人間は排除するために生み出しているという人間の「罪」が読み取れる。

レイチェルのファッションはまさに平野ノラだったな。ここにバブル時代の日本の女性のファッションの原点があったのか。

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2017-10-28三菱電機コアラーズ対新潟アルビレックスBBラビッツ

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教え子が三菱電機コアラーズの選手4年目で久しぶりに新潟市内での応援となった。いつの間にかコアラーズのチームカラーが水色から赤になった。名古屋グランパスに合わせたのか?いや,浦和レッズに合わせたのか。

田代桐花選手は第2ピリオドから登場して,2ゴールを決めた。嬉しかった。今まで応援に行って新潟県内でゴールを決めたシーンを初めて見た。入団してからそれほど出場機会はなく,総得点数もあまりなかったのだが,今回は2ゴール4点も決めてくれて,本人も満足そうだった。

一緒に行った同級生と出待ちをして,お土産を渡したら,名古屋のお土産手羽先をもらった。家に帰ってビールのつまみでおいしく頂きました。

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