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文字になった頭ん中。

2009-09-09洗脳旅行日誌Vol.1

西川先生のブログにあったように(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20090907)若い学生さんが洗脳旅行に来られました。その時の先生と学生の会話をプロトコルに起こしました。

学び合い』に対する疑問は,共通している部分が多いということですので,今回の会話で悩みを解決できる方もいらっしゃると思います。全部で2時間強の会話でしたので,いくつかに分けて紹介しようと思います。

<学び合う集団はなぜ必要か,なぜ成り立つか>

※西:西川先生 来:来訪者

西:できない子の側に寄ったってさ,じゃあ中くらいの子はどうでも良いの?

来:私,たぶん中くらいの子だったんですよ。できるわけでもないし,できないわけでもないという感じで,先生から注目を浴びてないというか。なので,それなりにやっていたんですがなんか,それはそれで寂しかったように感じますね。

西:でしょ?だからみんなが必要なの。

来:早くできた子どもがまだできていない子どもに対して,「教えてあげるよ」って行くのか,もうできたから何もしないと思ってしまって自分の好きなこと。例えば,手遊び始めたりだとか自分の好きなこと,何か切って遊び始めたりだとかと言う状態を私はボランティアで行ってみるんですけど。そういうのは最初の語りとか,そういうので子どもたちはわかってくるんですか?

西:ん~と。まず休み時間を考えてみなよ。休み時間,みんな手遊びしている?

来:してないですね。

西:なんで?何してる?

来:友達と遊んだり・・

西:なんで?

来:ん~,遊ぶ時間だから。

西:手遊びしたっていいじゃない。手遊びしたっていいのに,なんで友達と遊んでいるの?

来:え?何ででしょうか。

西:自分考えてみなよ。自分が休み時間に,こういうふうに手遊びしてね,こんなことしないで友達とごちゃごちゃ他愛のない話しとかやっていると思うんだよね。なんで?

来:それは,友達も同じ状態だからじゃないですか?

西:そこに行く前に聞きたいんだけど,なんで手遊びをせずに友達と遊んでいるの?

来:友達と話したいから。

西:友達と話した方が,手遊びより面白いからでしょ?

来:はい。

西:だから授業中に手遊びするよりはさ,あーでもないこーでもないって一緒に勉強する方が楽しくない?

来:楽しいですね。

西:楽しいでしょ?じゃあ,楽しいで自由にさせてなぜ(一緒に勉強)しないの?

来:ん~。そうか。

西:自由にしてね,友達のところに話しに行って,あーでもないこーでもない「何々ちゃん,こうやるんだよ。」「あ,本当?ありがとう」って言っている方が楽しいんだよね?

来:はい。

西:自由にそれをやっても良いんだったら,なぜしないの?

来:あー・・。他人事何じゃないですかね。自分はできたから自由に過ごす。

西:自由に過ごせるけど,自由に過ごしても良いんだけど。もう一回言うよ。自由に過ごして良いんだからって,他人事だからってさ。でも,手遊びと友達となんかやるのとどっちが楽しい?

やってみて楽しいのは,きっと友達と学ぶことだと思います。

だよね。で,もう一回言うよ。なんでさ,自由にさせてさ友達と一緒に勉強しないの?

来:ん~・・

西:する子がいて不思議?

来:ん~,今までのクラスを見ていると不思議ですね。

西:でもさ,仮に一人の子がそれをやり始めて,勉強し始めたとしたらば真似しようと思わない?

来:思いますね。

西:で,クラスには誰かしら一人くらいすぐそういうのをやるようなやつもいるんだよ。左右見て今までと同じようなことを人間もいるけど,「先生,じゃあ友達のところに行って勉強しても良いの?」っていう子もいるんだよ。想像つくだろ?クラスにね。で,その子が別のところに,友達のところに行ってにこにこ笑いながらごちゃごちゃしてるわね?そんな時にさ,どっかの本を読んでいるのとさ,どっちが楽しいかといったらさ。やっぱり友達となんかごちゃごちゃとやっている方が楽しいだろうし,なんか自分もやりたいと思ったとしてもおかしくないでしょ?

来:はい。

西:そういう状態で教師が「みんなでできるようになるためには何が必要かな?」と言うことを言ったり,教えている子に「優しいよな~」とか言って,で,わからないことをわからないと言えたとしたら「えらいな~,わからないと言えるのはとってもえらいこと何だよ。」って言って,クラスで大きな声が起こって子どもたちがそのような行動をしないっていう可能性があると思う?

来:そうですね。その環境があれば。

西:じゃあその環境は何が必要だと思う?

その環境は,まず教師が子どもたちの会話を潰さないっていうか。

そうだな。それ以外に何か必要?

来:・・それだけ?

西:だよ。だから邪魔しなきゃ勝手にやるんだって。だって休み時間だって邪魔していないからああいう風になれるんだよ。

来:あー,そっか。たしかに。そうですね。

西:ただ,それは『学び合い』で言うと第一段階なんだよね。初期段階のことだよ。その場合は子どもたちは学び合うんだけど,やっぱり休み時間の時に気があった仲間とかさ,グループとかと話し合う,相談し合う。これはすぐにできるのよ。ただ,そうだとするとぽつんとしている子がいるわな?ぽつんとしている子は,ぽつんとしたまんまなんだよ。その初期段階は何にもしなくてもできるんだけど,そっから次の充実段階と言ってみんなが,こうガーっとなるってことに関しては教師が「みんなができるんだよ~,みんなができるんだよ~」。なぜみんなが大事かって。「一人でも切り捨てられれば,二人も切り捨てられるよ。三人も切り捨てられるよ。そういうクラスに居たいの?」っていうことを言うと,この教師の言葉がわかる子も必ずいるんだわ。そうするとクラスに二,三人以上が確実に「じゃあ今まで話していないあの子もこのグループに入れてあげよう」とかさ,「教えに行こう」という行動が起こってもおかしくないでしょ?

来:そうですね。

西:そこで,教師が「優しいな」って言ったらどう?

来:真似しますね。

西:ね?で,そういう子がさ四,五人いて抜けがあるところの子に何かちょっかいかけて教えているという行動が常態化したならば全員浮き上がるという子は一人もいないっていう状態になると思うでしょ?難しくないでしょ?だから。

来:はい,自然ですね。なるほど。

sumi-chansumi-chan2009/09/09 18:43プロトコル起こし、ありがとうございました(^^)
なぜ休み時間に手遊びしないのか、って、すごい切り込み方ですね〜。なるほど。

wisteriamkwisteriamk2009/09/09 18:46初めまして。東京で小学校教員をしています。
洗脳旅行に行きたいけれどなかなか難しい状況なので、とっても嬉しいです。
続編を楽しみにしています。

ima-kiyima-kiy2009/09/09 19:5624kawa先生節が炸裂ですね。なんつう臨場感!
とても参考になります。続編もよろしくお願いします。

ybhdv7ybhdv72009/09/09 20:06貴重なプロトコルありがとうございます!
N先生の満面の笑顔が想像できます(笑)

mana-mama5mana-mama52009/09/10 00:00学び合いを経験してその禁断の果実??(笑)の味を知ってしまったわが子達。その実を再び食べることを禁じられ、禁断症状?に陥っている子ども達がしようとしたことは・・先生の出張中に学び合いをしようと計画したけど、別の先生に見張られてできなかったといってました。みんなで騒ごうって言うんじゃないんですよ。もっと学びたいと思っているのにそれを許さない、理解しない先生って何~~~?

D902iD902i2009/09/10 20:35+sumiさん
西川本とはまた違った切り込み方で,その上に対話形式なので発展的に理解ができる感じがしますね♪
私も新鮮な思いで会話を聞いていました。

+wisteriamkさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
wisteriamkさんからそのように言っていただけると,プロトコル起こしにかけた時間が一気に救われます。続編も上げている最中ですので,ご期待ください!
また,もし時間が許すようでしたら,ぜひいらしてくださいね!お待ちしております♪
今後ともよろしくお願いします。

+ima-kiyさん
5.1chのホームシアターセットも要らないくらいですね!
その場で聞いているような感覚になられたなら幸いです♪続編も,さらなる臨場感をお約束しますよ。笑

+ybhdv7さん
ありがとうございます!
お察しのとおり,満面の笑みです。笑
こに~さんも以前,大学にいらしたことを思い出されたのではないでしょうか??おそらく,そのときと変わらぬいつもの笑顔ですよ~(´ω`;

+mana-mama5さん
コメントありがとうございます!
う~む,子どもたちのすばらしい協動力ですね。先生の出張を狙うとは。笑
ある意味,与えられた課題を達成するよりも高度な学び合いをしているように思います(´∀`;!
きっとその先生なりにも理想の「自習像」があるんですよね。ちょっとそれが子どもたちに合わないようですが。。
しかし,,禁断の果実とは!(笑)